4番劇場 by X10
成人の日の今日は朝から本降りの雨が降り続いていて、気温も低いままで外には陰気な光景が広がっている。せっかくの旗日でもあるのだけど、雨なので自宅玄関の国旗掲揚はしなかったが、本当なら雨天でもするものなのかなあ。ただし成人の日といっても地元の成人式は昨日のうちに終わっているので、今日は着物姿のお嬢さんたちを見かけることもなかったが、この天気を考えると昨日で良かったね。
さてせっかくの休日、祝日なので映画でもと思い、「レ・ミゼラブル」を観てきた。しかし事前になんの情報も仕入れないで出かけたのだけど、てっきりシリアスなドラマだと思っていたら、確かにシリアスはシリアスなのだけど、なんとミュージカルになっていてビックリ。ミュージカルが嫌いなわけではないが、ミュージカルだとは思ってもいない映画がミュージカルだとアレッ?!ってなる。
ただまあしかし、この長編ミュージカル映画(158分)、なかなかの感動巨編でもありました。ストーリーとしては原作をちゃんと読んだことがないので、どこまでが小説で、どの辺りが映画ならではの脚本なのか知らないのだけど、まるで大河ドラマを観ているような気分。
舞台が産業革命前の19世紀のフランスなので、よく言われるように街中が汚い。王侯貴族は別として庶民は貧しく汚い。この辺りも「画面が汚い」とさんざん文句を言われたNHKの大河ドラマ「平清盛」と気分的に似ていなくも無い。
それにしても配役が全て口パクではなくて実際に歌っているとのことで、主演のジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマンは今まで「Xメン」でしか知らなかったのだけど、あんなに歌える人だとはねえ。ただこれはボクが知らなかっただけで、どうも彼はそもそもがミュージカルスターらしい。アン・ハサウェイも美しい歌声だし、強いていえばラッセル・クロウはミュージカル向きじゃないと思うが、それでもあれだけ歌えれば上等か。