by X10
今や毎年恒例となっている電子鍵盤オーケストラの発表会で、朝から夕方まで丸一日をホールの中で過ごした。お陰でこの冬一番だったらしい今日の冷えを知ることもなかったが、長時間座りっぱなしだったので腰が痛い。毎年、この日の感想は同じ文句>腰が痛い。
というわけで今日はこれ以外の出来事は何もない。朝から日暮れまで60組以上の電子鍵盤オーケストラというか、電子鍵盤だけの、もしくは電子鍵盤と打ち込みの演奏を聴き続けていたので耳の感度ががた落ち状態だ。
生のピアノで両手の指を全部使って10個の音をいっぺんに鳴らしてもちゃんと10個の音がする。もちろんそれを聴き分けられるかどうかは聴く耳の感度によるが、それでも例えばその音を機械的にふるい分けることは出来ると思う。
ところが電子ピアノでの合成音を同じように10個同時に鳴らして、それをアンプで増幅してスピーカーで流した場合、その10個の音に分解して聴くのは難しいのじゃないかと思う。
なので例えば電子/電気ピアノで演奏する場合は、生のピアノの場合と比べると、一度に鳴らす和音の音数を減らすのが良いとされている。電気増幅でスピーカーから一度に沢山の音を鳴らすとサウンドは濁って汚くなるだけなのだ。決して音が増えた分だけ彩りが増すなどということはない。ジャズの電子/電気ピアノが流行した1970年代〜80年代にかけて、同じ奏者が同じ曲を生ピアノと電子/電気ピアノで演奏している時は明らかに和音の音数が違っていた。
つまり今日は一日中、この電気での音を聴き続けたので耳が疲れたというハナシでした。腰も痛いけど。