*** テキトー絵日記 ***

2013/03/17(日)

変わりゆく近所の景色

解体中 by X10

もうすぐ壊されるというので前に写真を撮っておいた蔵と家の解体が始まった。代々続いた大きな酒屋(元は味噌とか醤油の関係だったらしい)なので、解体中の建物の細部を観察すると、実に年季が入っているのがよく分かる。例えば軒の梁を支える支柱がなんと自然に曲がった材木というか、太い枝というかをそのまま使っていたりする。建築関係でこんな使い方を見たのは初めてだ。この建物はおそらく明治時代のものだろうということだけど、あの部分などは江戸時代と言われても信じてしまいそう。

町内には戦争中に燃えた地区とそうでない地区がはっきりしていて、妙に道路が広かったりするのは戦争中に燃えたところと言われている。でも家の近所などは戦火に遭っていないので、今でも大正時代くらいの建物はポツポツと散見する。そもそもボクが以前住んでいた借家も当時で築80数年といわれていたから田舎ではそんなに珍しいことではないが、さすがに明治時代のものはめったに無いだろう。(ちなみに今はもう無いボクの住んでいた借家だけど、外から見ると屋根なんかうねるように歪んでいたりした。でもそんな外観なのに台風でも雨漏りひとつ無かったのはちょっと驚き。ただしドアや襖はちゃんと閉まらなかったけどね。)

この写真に写っている部分がだいたい200坪だそうで、どうやらここは駐車場になるらしい。こうして見慣れた景色が変わっていくんだなあとシミジミ。

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