@愛知県美術館 by X10
そのうちに行こうと行こうと思いながらなかなか都合の良い日がなかったプーシキン美術館展。今日は一日フリーなので急に思いついて出かけることにした。この美術館展の宣伝では写真に写っているルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」が盛んに取り上げられているが、ボクはそんなに魅力を感じなかった。
美術展の内容は、フランス絵画300年とサブタイトルにあるように17世紀以降の作品群、66点なのだけど、どうもボクはキリスト教的有難味という部分の理解が無いので印象派以前の宗教絵画はピンと来ない。ただ神話の一場面とかに乗じてやたらと全裸や半裸の女を登場させる意味は理解できる。古今東西変わらぬものは変わらない。はははは
今回、初めて見たウジェーヌ=フロマンタンの「ナイルの渡し船を待ちながら」という絵が一番気に入った。見とれてしまうし、その情景からいろいろ物語を膨らませてしまう。ただラクダの下半身とかの描写はなんだか馬っぽい感じもしたのがちょっと残念。大きな絵で奥行きも広がりもすごくあったので、後で図録で確かめたのだけど、小さな図録では本物を見た時の感動は全く生まれなかった。あのサイズであの解像度があってこその名画だと思う。
これですけどね
他に気に入ったのはシャガール、モネ、セザンヌ、ローランサン、といった有名どころ。あそうそうトマ・クチュールの「仮面舞踏会後の夜食会」というのもドラマがあったなあ。ちょっとスキャンダラスな雰囲気もあってなかなか。