by X10
日曜日なので恒例の母とランチ。母は洋食が大好きだが同年代の方々は洋食があまり好きじゃないらしいとこぼしていた。これは洋食が苦手という意味なのか、あるいは肉類が苦手ということなのか、はたまた外で食事が苦手というのか、いったいどうなんだろうと話したが、和食なら食べに出かけるという場合も多いみたいなので、これは単に肉が苦手ということなのかもねという結論になった。確かに和食屋さんの場合はスキヤキとか松坂肉のなんとか、みたいなメニューでない限りは肉類を使わないことが殆どだ。簡単にいえば刺身と天ぷらのように魚介類と野菜が中心になる。
肉類を食べないというハナシからイスラム圏のハラルを思い起こすが、あれは豚肉を食べてはいけないというコーランの教えだったはずだ。他にも獣肉などの野生動物も食べるのを禁止されているようだから、あれはきっと暑い地域での衛生問題が元だったのじゃないかな。ユダヤ教でも豚肉は禁止されているので同じ理由でかつての豚の飼育環境が不衛生だったのじゃないかと想像する。
同じように暑い地域ではインドの牛肉禁止があるがあれはそもそも牛という動物を神聖視するからだろう。しかしインドで起こってその後日本にも伝播した仏教は特に肉類の禁止があるわけでも無さそう。ただ精進料理というようなものがあるから、以前は肉食をしなかったのかもしれない。事実インドでは今でも肉類抜きの純粋ベジタリアンが多いとも聞いているし。
すると日本の歴史上での肉食文化はどうだったのかとググってみたら、をー、これはなかなか簡単なハナシではなさそうだ。そもそも家畜というものがなかった、から、野生動物を食べた、精進料理の伝来と共に肉食を避けた、西洋人の渡来と共に肉食が復活した、など食べた食べないが時代や立場とともに二転三転する。またその理由ももっともなものから不浄である/ないに至るまでいろいろで複雑なようだ。まあしかしおおっぴらには肉類は食用とされていなかったようだ。
つまりそういう伝統を持っているから、高齢となった日本人は肉食から遠ざかる人が多いのかな?とこれは今日の壮大な夢想でした。