ナイトモード by X10
今のデジカメにはいろいろな撮影モードが付いているが、いつもは絞り優先モードしか使っていない。Fujiの場合は例えばEXRというポジションを選ぶと、その場の状況に合わせてカメラがいろいろ小細工をして撮影してくれる。今日の写真はその一例で、カメラがナイトモードを選び、勝手に複数枚を撮影しそれらを合成している。たぶん暗すぎるので手振れ防止と、明暗のコントラストが大きいのでその補正のためだと思う。なにしろ実際はこんなに明るい場所ではない。実際には空は真っ黒に近いし家の壁などは闇に隠れている。肉眼より明るいだなんてデジタルの時代だなあとしみじみ思う。
このEXRとは別にAutoモードというのもあって、この2つが一体どう違うのか未だに全然理解していない。デジイチの時もグリーンモードとプログラムモードがどう違うのか、サッパリ分かってなかったから同じようなものだけど。
某知り合いが「カメラを始めました」という。何を買ったのか知らないが全部で40万円掛かったそうだ。半年ほどして会ったのでカメラはどうかと尋ねたら「何でも勝手に綺麗に撮れてしまうので全然面白くないから止めようかと思う」と答えたそうだ。たぶんEXRとかグリーンモードとか、そのカメラが勝手に撮影条件を選ぶモードで撮っていたのだろうなと思う。
しかしこの「何でも綺麗に撮れてしまうので面白くない」という辺りにカメラや写真の醍醐味の真実が隠れていそうな気がする。つまり多少の困難を抱えてそれを乗り越えることが面白いという何にでも通じる真実。そしてもうひとつは一体どう撮りたいのか、撮って何を表現したいのかという、別の切り口での真実だ。
しかし前者は、カメラの進歩と共にどんどん困難さが失われてきてるので、ますます後者の重要比率が上がってきそうだ。