自転車で巡礼を終えたカップル@サンチアゴ・デ・コンポステーラ by X10
現在、ホテルを出てスペイン領のサンチアゴ・デ・コンポステーラに向けてバスで北上中(いつものように現地にてPomeraで作文したため)。昨夜は遅く寝たにも関わらず時差の関係もあって夜明け前に目が覚めてしまったので、ホテルの近くを1時間ほどカメラ散歩したが、ホテルそのものがポルトの世界遺産地区にあるため、近所の建物や景色が素晴らしい。ドウロ川沿いの付近など、つい写真やビデオを撮りまくってしまった。
今のEUでは国境などは無いが、スペイン領に入ったらスペイン時間に合わせるので近所でも時差が生じる。ということで今はスペイン時間の16時。サンチアゴ・デ・コンポステーラの見学を終えて、再びポルトガルへ向かうバスの中。いやぁ、さすが大聖堂の内部は素晴らしかった。もう見所在りすぎって感じで異教徒のボクでも圧倒されっぱなし。ここではいっぱい写真を撮ったので後ほど別編でご紹介するつもり。さてその大聖堂前の広場ではたった今到着したばかりの巡礼を終えた人たちがいろいろなスタイルで感慨に耽っているのが印象的だった。歩きの人以外にも自転車巡礼の人も結構いるみたいだ。
たった今、歩きで到着したカップル
ウェストファサード
トンネルヴォールトの身廊
聖段は確かに7つの階段だった
(7 steps to Heaven)
今日のお昼はガリシア地方料理ということで、魚介のスープ、名物のタコのオイルマリネ、牛肉のリゾット。でもここもフランクフルトに負けず劣らずで塩分が強すぎ。プルポ(タコ)以外は多くの人が残したので、下げにきたマネージャーに「塩分強すぎ」と伝えたら、ちょっと残念そうな表情をしていた。彼らにはちょうど良い塩加減なのかも。
昨日のフランクフルトではみんながもう真夏みたいな格好だったのに、ここガリシアではコート、革ジャン、セーターとまるで真冬みたいな格好をしている。事前の天気予報ではここの今日が気温14度と出ていて、今回の旅行では一番寒いところと警戒していたのだけど、さすがにそこまでは寒くなかった。ただ元々雨が多いところで今日もご多分に漏れず時折降る冷たい雨。気温はバスの外気温計で16度まで下がった。
この街、サンチアゴ・デ・コンポステーラは人口が10万人。大学の街でもあって10万人のうち3万人が各地からの留学生とのことで町中には若者が非常に多い。そこに世界中から巡礼者がやってくる。昨年の正式認定を受けた巡礼者は25万人だったそうだ。
さてバスはポルトへ戻る前にポルトガルという国の発祥の地、ギマランイスに立ち寄り、ブラカンサ公爵館、ギマランイス城などを見学した。がしかしちょうどこの頃が一番雨がしっかり降っている時間で、ボクなど、カッパ着て傘差してバッグを肩からかけ、この格好でカメラとビデオを撮り分けようとするのはなかなか困難なことだった。カメラの画角を変えるだけで一苦労。
冷たい雨が降っている
ここでは本来、団体は入れない教会(ノッサ・セニューラ・ダ・オリヴェイラ)に内緒で入れてもらったのだけど、そんな大聖堂というほどの規模でもないのに、やはり内部は素晴らしいものだった。一般的に言って、外は無骨だけど内部には凝るというのが伝統的なポルトガルの教会のスタイルらしい。
そんなに大きくはないが、
聖段付近の様子
ホテルに戻り8時から食事。この日はワインをお付けしますとのことだったので、飲み食いしながら同テーブルのご夫婦と旅行話で盛り上がった。ちなみに夫婦で参加はボクたち2組のみで、あとは友人同士などのご婦人方だ。
食事はパスタサラダ、サーモンソテーで、今までの塩っぱい味付けと比べるとホテルのレストランは格段に上品な味付けで美味しく頂けた。ただしサーモンは日本のものと比べると身が巨大でとても全部は食べきれなかった。