*** テキトー絵日記 ***

2013/07/05(金)

再読はハードカバーに限る

トイカメラフィルター使用 by X10

今日の写真は後からレタッチして作ったのではなくて、カメラに付属している各種効果の1つのトイカメラフィルターで撮ったもの。被写体は先日まで材木でいっぱいだった遷宮用の御用材置き場。すでに綺麗に片付いているので、今回の遷宮用の材木は全て新築用材として建築中の新しい建物に組み付けられているということだろう。この場所がこの後どうなるのか知らないが、仮にこのままだとすると、次にここに材木が運び込まれるのは20年先ということになる。

本棚を開けたら偶然目についた野坂昭如の「妄想老人日記」を再び読み始めた。野坂は昔から好きで、デビュー作の「エロ事師たち」以来の愛読作家だ。他に景山民夫も好きだったが二人とも多作なので好きという割りにはそれほど多くを読んだわけではない。

ところでこうした何かのきっかけで再読するという場合、ほとんどがハードカバーの本に限られるような気がする。文庫本を再び手に取るということは滅多に無い。そういう意味では文庫本というのは消耗品で、ハードカバーは在庫品というイメージだ。

部屋に余裕があって大型の本棚を置けるようならば、ハードカバーを並べて蔵書と言えるような書斎も可能だろうが、文庫本専門でそれも溜まればセッセとブックオフに持ち込むようでは、なかなか再読する機会に恵まれない。

持ち歩くには電子書籍は便利だが、純粋に読むという行為以外の、読書に付随するあれやこれやを考えると、やっぱり紙の本に魅力は上がる。だって電子書籍では本の匂いがしないもの。

今月のINDEXへ戻る  ホームへ  つづく