復活したハイビスカス by X10
去年の夏に毎日のように咲いていたハイビスカスだけど、無事に冬を室内で越したのはいいが、春になって新しい葉が付くと、いくらもしないうちにそれらが枯れてしまうというヘンなことになっていた。特に病気という感じもしないのだが、どうも園芸店で買ってきた安物の土が怪しい。そこで今までの土を捨て新しい土に植え替えたらグングンと成長して葉も大きくなり今朝、復活後最初の花が咲いた。やっぱり夏はこれだよねえ。
木曜日なので午後は恒例となっている気功教室へ母を送って、終わるまでの間は図書館でと企んでいたのだが、駐車場がいっぱいで道路にまではみ出している。これは無理だと思ったので酒屋、GS、本屋と回ってきた。
今日見つけた本は「レイヤー化する世界」(佐々木俊尚・NHK出版新書)。副題が「テクノロジーとの共犯関係が始まる」。そして本の帯には「新しい世界の覇者は、だれなのか----。<場>は私たちを下から支配する。」「技術と権力の文明史からグローバリゼーションの先を見通す!」と書いてある。これだけでも面白そうなのだが、パラパラと中を見て一気に買う気になった。
それは今まで西洋史を読み、イスラム史も読み、それでもピンとこなかったヨーロッパの存亡や成り立ちというものが実に明快に語られていたからだ。つまり現代の混迷の先を見通すために、まずは中世の繁栄と没落を知ろうというもので、これが実にわかりやすい。イスラムの世界観から見た十字軍の動きなんてまさにそうだろうなあと同意してしまう。おまけにボクが1980年代から言い続けていることが書いてあって、それはつまり「そろそろ資本主義の終わりじゃないか」、「民主主義というものも終わるのじゃないか」などが文字で書いてあったからだ。といってももちろんその先の世界を描いているわけではなさそうなのだけど(まだ90pしか読んでないので)、これらの疑問に触れているだけでボクとしては十分共感できそうな内容なのだ。
それともう一冊。海堂尊の「モルフェウスの領域」。え−、こんな最新文庫版が出ているとは知らなかった。なにしろ海堂尊作品はコンプリートなのでね(^^)。