霊祭講社にて by X10
今日は8月15日、終戦(敗戦)の日でもあり、仏教でいうところのお盆の日でもある。これを神道では中元祖霊祭という。ボクは熱心な信者ではないので由来や意味するところをよく理解していないのだが、平たくいえば、あの世からご先祖さまがこの世に里帰りしている期間だということだろう。で今夜は再びあの世に帰られるお見送りをするということなのだ。この辺は仏教伝来の考え方が神道にも影響しているものだと思う。
もう一方の終戦(敗戦)の日ということだけど、今やテレビでも戦争関連の特番はほとんど姿を消した。今夜もNHKで1番組が組まれただけだ。ボクより10歳年下の人からのメールには「終戦関連のテレビで回天という言葉を初めて知りました」とあった。昭和30年代生まれだとこうも違うのかとちょっと驚いた。ネットで知ったのだけど、平成生まれに至っては「前の戦争で日本はアメリカと一緒に戦った」と大きな勘違いをしている人もいるとか。確かに日米安保条約で包まれ、核の傘で育った年月は平和ボケを生むのも無理からぬことかも。
あれだけ靖国参拝をしなかったことを後悔していた安倍首相が今日の靖国参拝を自粛した。対外配慮からの結果だと思うが、これが中国や韓国に向けてというより、実はアメリカに向けての配慮なのではないかという点が気になる。かつて「戦後スキームからの脱却」というスローガンを掲げた安倍首相が、その思いを実行し実現させるまでには長い長い道のりが待っているようだ。