*** テキトー絵日記 ***

2013/09/11(水)

今さらながらチックコリアのMatrix

今日の外宮前 by X10

やっぱりこの画面比率は横で使うとなんだかホッとする。人間の両目が水平方向に付いているせいか、縦だとスリムすぎるように感じてしまうからかも。今日はご覧の通りの快晴で、おかげで画面にも青が被っているようにも見えるが、これが伝統的な富士フィルムの色と言えなくもない。確かにFujiのカメラはその発色傾向が好きで選ぶ人が少なくないらしい。

先日、クルマでFMを聴いていたら「東京ジャズ」のライブ中継があった。たまたまだったのだけど、聞こえてきたのは凝りに凝った仕掛けだらけのピアノトリオ。ふむ、これが今のジャズなのか、しかしこういうのにはもう全然興味が湧かないなあ。歳をとったということなのだろう。その時に思ったのが遥か昔に聴いてショックを受けたチック・コリアのmatrixという曲だった。40年以上も前のことだ。

これが単なるというか、あの頃流行ったモード曲というのなら、ふ〜んとそのまま受け流せたのだけど、これがなんとブルースだと言う。当時、大学生だったボクにはどうしてもブルースには聞こえなかったのだけど、後にプロ入りしたギターさんはブルースに聞こえると言う。ヒェ〜。

ヒントになったのはその後に、チック・コリア自身がインタビューで、自分は伝統的なブルースフィーリングを体内にもっていないので(つまりアメリカ黒人ではないので)、その核となるものをラテンやスパニッシュのフィーリングに置き換えた、みたいなことを言っていた。

この言葉は彼のブルースを理解する上で少しはヒントになったのだけど、それでもやっぱりこのMatrixというブルースを理解するには至らない。そしたら今日になって、こんな分析ビデオを見つけた。

これを見ながら音符を順に追っていくと、少しはチック・コリアのブルースを理解するのに役立ちそうだ。といってもどうしてこんなことになるのかはサッパリ分からないのが本当のところ。つまりボクにはこの頃のモダンで既に理解が止まっているので、今のモダンは理解の外なのだな、きっと。

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