*** テキトー絵日記 ***

2014/01/27(月)

ジャワ島バリ島旅行帰国日

by X-10

この日はバリ島の空港から関空まで6時間半の飛行ののち、関空から上本町まで50分のリムジンバス、上本町から伊勢まで近鉄で2時間弱と移動するだけの旅行日となったが、一応始まりはバリ島に居たので旅行記に含めておこう。

さて今回の旅行で感じたことなどを少々。まずはインドネシアという国なのだけど、もちろん日本と同様の島国であることは承知していたが、その島が1万3千以上もあるとは知らなかった。おまけに人口は2億3千万と世界第4位。国内では200もの民族がそれぞれの言語を使っている。元々が数多くの王国の集合体であるために言語だけでなく文化や習慣もいろいろと違うらしい。だからインドネシア語というのも全国統一の共通語という意味であって、地元では今でもその地方の言葉が優勢なのだとか。

今回、訪れたジャワ島とバリ島もいろいろと違う点が多い。だいたい地元の人によればそれぞれ、ジャワ人、バリ人と人種が違うという。言葉はもちろん違うし宗教も違う。名前も違うので、例えば日本に来ているインドネシア人の名前を聞けばジャワ人かバリ人かはすぐわかるのだそうだ。


逞しいねえ(^^ゞ

そんなインドネシアだけど、まず訪れたジャワ島の印象はというと、、タイと台湾とキューバを足して3で割ったような、というのがボクの印象だった。ジョグジャカルタの街をバスで走ると、まあ落書きの多いこと多いこと。なんでこんなに多いのだと思えるほどの落書きぶりだった。中には落書きアートと言えなくもないものもあったが、ほとんどは単なる意味不明の殴り書きのような稚拙なもので、公共という概念に乏しいのじゃないかと思わされた。

バイク/スクーターが多いのは台湾でも経験したが、ここではちゃんとバイクレーンまであった。といっても単なるレーンではなくて、一般車道とは分離帯で隔離されたバイク専用道なのだった。もちろんここで言うバイクとはモーターバイクなので自転車のことではない。スポーツバイク(自転車)ショップも見かけたが、だいたい自転車で走っている人じたいが非常に少ない。ほとんどはスクーターだった。


ムスリム・ガールズ

それから気がついたのは、建物の工事足場に使われているのが竹だったこと。なにしろ5階建てくらいのビルでも足場が竹や木で組んである。そこへヘルメットもかぶらず草履や裸足の工事人たちが登って作業している。ビルの足場が竹で出来ている!なんていうのは何年か前の中国発の写真で来たことがあるが、インドネシアでは今もこうなのだった。


これは材木組の足場か

ところがバリ島に渡ると、まず町中の落書きがほとんどなくなり、ちょっと小洒落た雰囲気が漂ってきたりする。バリ島じたいは人口が350万人で中心地のデンパサールは人口が80万人。世界中からの観光客が訪れる場所で、「バリ島には何回も行ったことがあるが、インドネシアには行ったことがない」という認識を持たれたりするとガイド氏がこぼしていた。「バリ島もインドネシアなのに!」つまりそれくらいバリ島は他の地域とは違うということだ。バリ島では人口の85%がヒンドゥー教なのだけど、ここのヒンドゥーはインドのそれと違って独自の様相を見せているので、バリ・ヒンドゥーという風に本家とは区別されることが多い。ヒンドゥーなので今でもカーストはあるが、ボクたちが思うほどには厳格ではなく、ヒンドゥー教徒なのに牛肉も食べる。いわば世俗ヒンドゥーだな。


方々にお供えをして回る


バリ風お供え

中腹の町、ウブドは別名、芸術の村ともいわれていて観光客の人気が高いのだけど、確かに銀細工や木工、彫刻、絵画などの専門店がこれでもかというほど軒を並べていた。ここにあるネカ美術館は絵画を中心にバリアートの様々な側面を見せてくれる。南国らしい開放的な美術館だが展示内容はなかなか素晴らしい。


バリ・モダン


ルソーのようだったり


点描のようだったり


これは日本人作者のようだ

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