*** テキトー絵日記 ***

2014/04/07(月)

告別式

by X10

ご近所でご不幸があり、今朝は告別式に隣保で出席してきた。葬儀の隣保といっても今は全てを葬儀社が段取り良く仕切るので、お手伝いすることは受付に並ぶことくらい。場所も今は葬儀場で行うことが普及しているから葬儀全般が実に手際よく進む。

葬儀社の人と話していて、伊勢は神道の影響が強い地区なので、かつては死者の穢れという考えが広まっていたのだけど、仏教の通夜という儀式が支持を得るようになり、今は神道の場合でも亡くなった遺体を前にして通夜をするようになったのだそうだ。ただその場合、通夜は葬儀をする本殿とは別の建物にする必要があるのは、神道における穢れの考え方ゆえなのだそうだ。

それにしても葬儀場での葬儀というのは何事も手際よく片付き、時間の無駄といったことは殆ど無い。いかにも効率重視の現代風といえるのだろうけど、こんなにアッサリしていていいのかという気持ちが湧き上がらないこともない。想像で思うのだけど、人と人とのつながりがもっと濃密な関係にある国や地域だったら、人が亡くなった場合の葬送というのは効率を重視せずに、もっと無駄な時間を取り入れたりするのじゃないだろうか。

神宮関係にお勤めの人のご家族が亡くなった場合でも、今は服喪の期間は大幅に短縮されていて、つまりあたかもどこかの民間会社のように忌引休暇は数日というような扱いらしい。

だからといってそういう現代的な風潮に批判的なわけではない。ただ、ふと、こんなに効率的でいいのかな?と一瞬疑問に感じたということだ。

今月のINDEXへ戻る  ホームへ  つづく