*** テキトー絵日記 ***

2014/09/25 (木)

チュニジア旅行五日目

美しいSidi Sahab霊廟の天井 by G1X MkU

午前中は世界遺産になっている宗教都市ケロアンの3つの観光ポイントを見学した。最初のアグラブ貯水池は確かによく出来た昔からの施設なのだが、歴史的な価値はともかく、見た限りではただの巨大な人工のため池に過ぎない。観光的にはそれだけのことなのだけど、この施設の中にある小さな売店はモロッコ特産のアルガンオイルを販売していて、前回モロッコに行った時に買ってきたこのお土産が女性陣には非常に好評だったので、ここではしこたま買い込んでしまった。まあ予定通りなんだけど。高純度のアルガンオイルはお値打ちです。


アルガンオイルの生搾り from モロッコ2011

シディ・サハブ霊廟は北アフリカ一美しいと言われていて、確かにここの天井はヨーロッパ各国に負けない美しさを誇っていた(タイトル写真)。ただ全体で言えばやはりアフリカレベルの中では、ということだろう。3つ目はグランドモスクなのだけど、この手のイスラム施設は地中海沿岸諸国にそれぞれの大きさや美しさを誇る建物があるので、先にそっちを見てしまうと、どうしてもそれを上回るほどのものを見ないと感動しなくなってしまう。

ということで午前中の観光を終え、午後は100kmほど離れたナブールへ。ここでも旧市街のメディナを観光したのだけど、かつての陶器街だった旧市街は今や、すっかり観光客相手の土産物街と化していて興味を引くものは何も無かった。


陶器で有名なナブール

それからバスはボン岬の先端まで走りケルクアンという町の世界遺産、フェニキア人都市遺跡を見学した。しかし遺跡と言っても土台部分しか残されておらず、華やかだったであろう、かつての都市を想像するばかりだ。なにしろ紀元前800年頃の遺跡なので、よくぞこれまで残っていたものだと驚くばかり。フェニキア人の町の跡がそっくり残されていたのを発見したのは1952年、近くで釣りをしていた考古学者が偶然見つけたというのだけど、2千8百年もの長きに渡って誰も分からなかったというのが不思議なほどだ。


フェニキア人の都市跡と住居の床のモザイク

これで今日の観光は終わり、夕食はレストランにて民族音楽ショーを見た。内容は3人のミュージシャン、太鼓、チャルメラ、フレームドラム、に本場のベリーダンサー。本場のダンサーなのでしっかり腹は出ている。なにしろあれは腹芸ですからね。しかしこの手のものは以前から好きでいろいろ見てきたボクに言わせると、今夜のダンサーははっきり言って手抜きだ。サンバダンスショーなどでも似たことがよくあるのだけど、まあ、営業ってことでしょう。でも日本人観光客グループからエジプト式のベリーダンスを習っているという女性がチャレンジして場を大いに盛り上げていた。ただ、若い女性客たちが期待していたベリーダンスとはずいぶん違っていたようで、そりゃそうだ、あれはハリウッド式だもの。

今月のINDEXへ戻る  ホームへ  つづく