シディ・ブ・サイドの丘から見下ろす地中海 by G1X MkU
今日はチュニジア観光の最終日。午前中にカルタゴ遺跡を観光し、その後、チュニジアン・ブルーで有名なシディ・ブ・サイドを見学して、午後は空港へ行く。北アフリカのマグレブ諸国まで来るにはどうしても往復で二日潰れるので、全8日間といっても現地に滞在できるのは正味6日程度しかない。
さてまず向かったカルタゴ遺跡だが、ここは元々が紀元前8世紀にフェニキア人によって作られた町だ。それをポエニ戦争で勝利したローマ軍はこの町を徹底的に破壊し人が住めなくなるほどにしてしまった。やがて年月が流れ今度はローマ人がここに都市を作り、ローマ、アレキサンドリア、に次ぐローマ帝国第三の都市となるまでに発展した。
長男を生贄にしたフェニキア人の墓、紀元前のものだ
なので、ここで発掘されるのはほとんどがローマ遺跡なのだけど、その下の地層からはさらに古いフェニキア人の遺跡が発掘されるという、いわば重層的に重なった複合遺跡といえる。ここではフェニキア人の住居跡が見られるビュルサの丘や、最初に生まれた男児を神への捧げ物として生贄にした墓地跡トフェ(上の写真)、壮大な規模のアントニウスの共同浴場などを見学した。
部屋数100、2階建て、柱は15m、アントニウスの共同浴場跡
2階の天井高は30mを越していたという巨大な温泉施設だ
最後に観光で回ったのところがチュニジアン・ブルーとして有名なシディ・ブ・サイドだ。ただここは確かに綺麗なところなのだけど、ガイド氏いわく、しょせんは恋人同士が来るようなところで、そこへ世界中から集まる観光客相手に土産物屋がぎっしりと商売している場所ということだ。確かにバッタ屋まがいのインチキブランド品や、修学旅行の学生(そんなのがあるのかどうか知らないけれど)相手みたいな土産物屋がいっぱいあった。
チュニジアン・ブルーの世界だ
こうして約6日間のチュニジア観光を終え、午後3時の飛行機でチュニスからドバイへ向けて飛び立った。今度は時計を進めるので飛び上がったのは夕刻の6時ということになる。
チュニスのカルタゴ空港