最後に残った2.5ディナール by G1X MkU
10月に入ったので秋本番というところだが、今日などはクルマに乗ったら外気温の表示が32度。日中の照りつける太陽は北アフリカに全然負けていない。なので今月の枠色はチュニジアン・ブルーとしてみた。もうちょっと明るいブルーだったかもしれない。
さて今日の写真は最終的に使い残したチュニジア通貨のディナールだ。いつも残った小銭は持ち帰って記念に溜めている。コレクションというほどのものではないのだけど、その国の通貨を見ると旅行を思い出すいいきっかけになると思っている。これは左から1ディナール通貨の裏表、と右端のが1/2ディナール通貨。この1/2と同価値のはずの500ミリーム通貨もあったがは、そっちはチップにあげてしまった。9/22の空港両替商のレートでは1ディナールが65円ちょっとなので、手持ちディナールは160円ほどになる。チュニジアの平均月収は16000円ほどだが、失業率が20%と高い。アラブの春と言われる無血革命の発祥国でもあるが、その後の民主化の結果がまだ出ていない。今は3年前の革命の成果が出るのを国民が待っているという状態なのだそうだ。
今回はダルジェ(チュニジア/アラビア語)を予習していったのでいくつかのシーンで役に立った。モロッコではお目にかからなかったフスハー(正則アラビア語)での挨拶シーンも2度あったし。ちなみにフスハーでの挨拶はこんな感じ。
相手「アッサラーム・アレイコム」
ボク「ワー・アレイコム・サラーム」
嬉しそうに寄ってきて握手しながら
相手「§∂○~∈〜▼ラッラビーヤ!」(おまえアラビア語しゃべるのか)と推理
ボク「マタン、フマ、シュワイヤ、ラッラビ〜ヤ」(でもちょっとだけね)
相手「ラバース」(改めてくだけた言い方で「元気かい?」)
ボク「ラバース、ハムドゥリッラー」(はいはい、元気だよん」
相手「*¥●×〜#」(よく分からなかったので
ボク「イラーレッカー」(フスハーで「さようなら」)
また別のシーンでは売店のお兄ちゃんに
ボク「アスラマ、カッデーシュ、ハーダー?」(こんちは、これいくら?)
またしても
相手「§∂○~∈〜▼ラッラビーヤ!」(おまえアラビア語しゃべるのか)と推理
嬉しそうに
相手「サブア」(7ディナール)
ボク「ラッヒス、シュワイヤ」(ちょっと負けて)
相手「シッタ」(6ディナール)
ボク、別のを見せて「キフキフ?」(これも同じ?)
ただ数字が大きい時は先方もこちらが分からないだろうと思い紙に数字を書いてくる。バッタ屋での財布のやりとりは、インチキ定価は85ディナールなのを紙に35と書いてきた。そこで
ボク「ガーリー!」(高い!)要らないフリをして
ボク「ベヒ、ビスラマ」(もういい、さいなら)
相手、慌てて30と書くのでボクが20と書いたら25で折り合った。これでも高いのだろうけど間違いなく革だしチュニジア刻印なので記念の土産ならまあいいかと。シビアなことを言えば15あたりが妥当だと思うがあんまり時間もなかったしね。
とまあ、こんな簡単なやりとりだけだけど異言語コミュニケーションはなかなか楽しい。これだから予習はやっておいたほうが旅行がより楽しくなるのだね。