*** テキトー絵日記 ***

2014/10/26 (日)

近代フランス音楽コンサートを聴く

by G1X Mk2

今日の午後は近くのホールにて「第六回 伊勢の街の音楽祭」を鑑賞しに行った。副題に「近代フランス音楽の至高の調べ」とあって、前半がルーセル、ラヴェル、ドビュッシー、休憩を挟んで後半はプーランク特集となっていた。

近代フランス音楽ということで、時代的にはクラシック音楽とも現代音楽とも違うし、モダンだけどもある種メランコリックだったりするのはいかにもフランスということだろう。

音楽史的な解説によれば、それまでのドイツ古典派以来の7音音階や三度音程による和声をドビュッシーが破り「ピアノ鍵盤の上に作られる、あらゆる和音構成が試みられた」のが近代音楽の幕開けとある。ビル・エヴァンスがドビュッシーを研究したというのもこういう事情だろうと思う。

したがって今日の音楽祭もクラシック音楽という意味では充分にモダンな内容であった。現代音楽と言われるジャンルほどにはアヴァンギャルドではなく、時として感情移入しやすい響きの連なりがあったりもする。特にスローテンポのプーランクなどはいかにもで分かりやすかったりするのが嬉しい。こうなるとサティも聴きたかったな。

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