*** テキトー絵日記 ***

2014/12/08 (月)

しばらく川端康成を読むことにした

遷宮館遠望 by G1X Mk2

年末の12月も第二週に入った。定期的な仕事を持たない身としては年末年始もあまり関係ないのだけど、なんとかく気分的にカウントダウンが始まったような気がする。というか、こういうのは気の持ちようなので、敢えて年の瀬気分を自分で演出しているのだな。

少し前から読み始めた川端康成の「雪国」を読了した。今回は本当にゆっくり読み進めたのだけど、やっぱり川端は叙情感に優れているなあと今更ながら感銘した。それにサラリと書いてあるがエロティックでもある。左手の人差し指だけがこれから会いに行く女をなまなしく覚えている---だなんてドキドキしちゃったぞ。

「雪国」を読み終わったので、もうしばらく川端を読もうと思って、高校生の時に読んで以来の「浅草紅団」とほかに「山の音」「古都」の3冊をダウンロードした。三島も読み返したい本が何冊かあるのだけど、雪国のあまりの日本的叙情と大正から昭和の戦前に漂う時代の雰囲気に惹かれたからだ。といってもDLした後半の2冊は戦後の作品なので背景の時代的気分は違ってくると思うが。

現代の小説も面白いものは面白いのだけど、やはりボクにとってはかつての文芸作品といわれるもののほうが性に合ってるようだ。例えて言うなら、現代音楽より古典派というようなものかな。確かにバッハは好きだけど。

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