*** テキトー絵日記 ***

2015/02/22 (日)

サトちゃんを見て思った

これは懐かしい by G1X Mk2

実家の二軒隣は薬局で、店頭にはいつもこれが置いてあって、ボクの頭の中では一種のランドマークのように記憶されている。その店も廃業されて今は駐車場となっている。日本中から個人零細店が消えていく。大手寡占の経済構造は資本主義の行く末を示していて、なにもピケティ氏に改めて教わらずとも中小小売店ならみんなそのことを知っている。

経済的に豊かになることはすべての人が願っていて、その経済力で幸せな人生を送れるという強い信念があるのだろうけど、果たして本当にその通りなんだろうかと思ったりもする。もちろん貧乏がよい訳ではないのだけど、経済以外で追求スべき指標はないものかと思う。ブータン国王夫妻来日の際に取り沙汰されたGNPならぬGNH(Gross National Happiness=国民総幸福)はどうなったのだ?

2006年にスペインに行った時は、当時のスペインは土地バブルの真っ最中で、海外からの不動産投資に溢れ、景気のいいハナシをいろいろ聞いた。そんな国でありながら、街中には個人の零細商店がいっぱいあって、何を買うにも店の人と声を交わしながら買い物するスタイルがとてもアットホームで懐かしい気分になれた。そのときは、戦後の日本が目指す経済構造はアメリカ型ではなくヨーロッパ型なんじゃなかろうかと思ったりもしたのだが、そのスペインもバブル崩壊の今はEUのお荷物となっている。

世界を経済で観る限りは、現状はアメリカのみが牽引し欧州は問題山積だ。それもエピキュリアンな要素の大きいポルトガル、スペイン、イタリア、ギリシャなど南欧諸国がこぞって経済問題を抱え、質実剛健といったドイツが問題解決に向けて手を差し伸べている。そのドイツにしても一歩、経済問題を離れると移民やエネルギー、ネオナチなど政治的な課題がいろいろ待っている。政治的と言ってもその背景は紛れも無く経済なのだが、こんな調子で果たして世界は来世紀も資本主義を維持できているのでありましょうか?とタカケンは予言した。ははははは

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