by G1X Mk2
数日おきに少しずつ読み進めていた桐野夏生の「ナニカアル」を読了した。ふ〜む、よく出来たというか、これでやっと林芙美子の「浮雲」の裏表を知った気分。それにしても時として、恋にかける情熱が甚だ大きい女性がいるという事実が社会学的にもだけど、同時に生物学的にも興味深い。何が彼女をそこまで執着させるのか、といった感だ。それはおそらく理屈じゃないのだろうとは思うけど。
基本的に選ぶのは常に女性の側だ。男には相手を選ぶ権利はない。あるのは希望だけだ。たいていの動物はこの原則で成り立っていると思う。もちろん人間も含まれる。これは卵子の数と精子の数の違いだ。
てなことを、かつて鳥類学者の書いた本で学んだ。あれは名著だったなあ。放送大学の図書館で借りた本だ。題名は失念した。でももう一度読みたいと思っている。
今夜はフルートレッスンの日。クラシックならではの譜面の読み取り方の基礎の基礎を教わる。ヒエッ!と驚くが素直に指摘に従う。だってボクはクラシック流のフルートの基礎を習いたいからなのだ。といっても実践は自己流で演る。レッスンと本番は別物という態度で臨んでいる。ぼくの場合は、たぶん、これで合ってると思う。