*** テキトー絵日記 ***

2015/07/01(水


バルト三国とロシア旅行-エカテリーナ宮殿編

水圧差だけでこの噴水!by G1X Mk2

結局、ATMを使ったルーブルでのキャッシングは成功しなかった。マシンfailureのせいで済みませんね、みたいねメッセージが出たから別のATMなら出来るかと、隣のホテルに行ってATMを試してみたら、なんとこっちのマシンはロシア語オンリー。なので次々と画面に出てくるどのボタンをクリックしていいのか全然分からない。ええい、ままよとばかりテキトーに押したら即座にカードが返却されてきた。むむむ、キャンセルボタンだったか。

てな訳で手持ちルーブルは心細いながら、今日は最初に土産物店に行くというので、それならなんとかなるだろうと高をくくって出かけた。ところがちゃんとした店ほどルーブルでの取引をせよという国策が効いていて、商品はユーロでも買えるのだけど、その場合のお釣りはユーロでしか帰ってこない。もちろん両替もしてくれない。

今日は遅くまでホテルでゆっくりしていたので、土産物店に立ち寄った後はいきなりランチとなった。ここでビールは小さい方が250ルーブル、二人で500ルーブル、というとだいたい1400円くらいなのだけど、これをユーロで払えるかと聞いたら、ドルならいいと言う。幸い、以前に旅行した時の残りのドルを持っていたので、じゃあいくら?と聞いたら10ドルだった。円換算すればルーブルで払うより安い。やっぱりアメリカドルは強いのだなあと実感した。

食後は本日の目玉観光、ピョートル大帝の「夏の宮殿」を見学した。ここは北方戦争で勝利したロシアの偉大さを誇示するために1723年に建設された、広大な庭園に大小さまざまな噴水があるとても美しい場所だ。ここの噴水すべてが、自然の水圧差を利用して出来ているとは、ちょっと驚きだ。


庭園には大小合わせて150以上もの噴水がある


仕掛けもいろいろある


素晴らしいシンメトリーの世界だ


巨大な噴水

公園の途中では鉄琴木琴のトリオが演奏していて、ボクもビデオに撮ろうとしたのだけどグループの移動途中だったのでほんの1分程度しか撮れなかった。

今回の旅では、見かけたストリートパフォーマーはビデオを回して、演奏終了後に拍手もして、チップも渡してきたのだけど、彼らの演奏はチラッと撮っただけになってしまった。

さてピョートル大帝の夏の離宮の庭園を観たあとはロシア名「ツアールスコエ・セロー」、皇族の夏の住まいでもあったエカテリーナ宮殿の内部に向かった。


55もの続き部屋を誇る全長300m以上もある巨大な宮殿

ここも外観は壮大で美しいのだけど、内部はもっともの凄いことになっていて、なにしろ大小55もの続き部屋が絢爛豪華な装飾で満たされていて、中でも唯一撮影禁止の「琥珀の間」の装飾には圧倒されるのみだ。しかしここまでやってしまう精神構造とはどんなもんかと疑問も湧く。なにしろエカテリーナ1世はしょっちゅう着替えていて、なので彼女のドレスだけでも1万着あったというから、これってまとも?とか考えてしまうが、最高権力者の妻とはそんなものかと納得したりもする。でも1万着のドレスってねえ。


キンキラキンの金づくし

なんでも金!

部屋中が金だらけ

巨大な宮殿を出たあとは庭を散策したが、もう庭とかいうスケールではない。ぐるっと回るだけでも足が疲れる。とにかくなんでも重厚長大、装飾過剰、庭園広大なのだ。18世紀や19世紀に出来たというサンクトペテルブルクの町中の建物を見ていても思うのだけど 、この冗長なまでのくどさというか、過剰な誇示こそがロシアの精神というものなのかもしれないと思い始めた。


これも庭の一部分

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