ATR72-500 は後ろから搭乗する by G1X Mk2
旅の観光は昨日で終わって今日は帰国するだけ。ホテルが空港そばというか、そもそもがAirport
Hotelというくらいなので、朝はゆっくりしてくださいということで部屋でダラダラと過ごす。これがリトアニアやエストニアのホテルだったら近所を散策するのも気持ちがいいが、なにしろ空港ホテルというくらいで実際に空港に隣接しているわけではないが、あたりは無機質のコンクリートや普通の道路なので外をぶらつく気にはなれない。
今回の旅行で気がついたことがある。それは最初に入国したリトアニアからラトビア、エストニアと北上するに連れてロシア人比率が増えてくることだ。それにともなって最初は背が高くほっそりとしたスマートな体型から、次第にずんぐりした体型へと変化していくのが面白い。背丈も高いのから低いのまでいろいろ混じる。まあロシア人といっても実際には100近い民族の混成だからいろいろあるのは仕方ないが、それでも典型的な白人のロシア人顔はバルト諸国の人々とは違う。簡単にいうとなんでも大きいのだ。
これはサンクトペテルブルクの建物にも言えて、18世紀の建物が今でも使われているのだけど、柱も大きく天井も高く、とにかく巨大。皇帝の宮殿とかも同じで、とにかく大きい。そして過剰とも言える装飾、ありったけの贅を凝らした造りというのは却って西欧に負けずというコンプレックスの裏返しのようにも思えた。これが18世紀のロシアの姿だったんだろうな。明治時代の鹿鳴館が華やかだったというのと同じ構造だな。
サンクトペテルブルク市内
とにかく建物が大きい
運河もある、水の都だな
橋も多く、跳ね橋もある(これは違うけど)
ということで、無事に出国のゲートを出てフィンエアーでヘルシンキまで飛ぶが、これがYS11以来のプロペラ機でちょっと嬉しくなってしまった。機種はATR72-500で、これはフランスとイタリアの合弁会社製ということだ。シート配列は2-2座席の17列なので68人乗り、CAは通路前後に一人ずつ座って離陸する。ターボプロップならではのブウォンブウォンというエンジン音がワクワクさせてくれる。プロペラ機かとなめていたが、離陸時の加速もさることながら着陸時の減速もなかなか素早く、機動性ではジェットよりも効率いいのじゃないかと思えた。
さらば、ロシアの大地よ
1時間ほど飛んでヘルシンキ到着。トランジットで数時間あるため何か食べようと空港内のカフェを見ながらブラブラしていたら、どこからかラーメンの匂いが漂ってきた。まさかね、と思いながら歩いて行くとありましたよ、寿司とラーメンの店が。驚いたね、寿司だけなら分かるけどラーメンカフェねえ。中では東洋人男性と金髪西洋人のおねいちゃん3人がカウンター内と厨房で働いていた。ふ〜ん。
結局、選んだのは別のカフェで、ショーケースのノルウェーサーモンが美味しそうだったので、2人でそのサインドイッチとクラブサンドイッチをビールと共に頂いたのだけど、確かに美味しかったけど、いくら空港とはいえこれだけで円換算の6000円近くはちょっと高すぎないか?ちなみにノルウェーサンドイッチとは黒パン2枚にレタスとトマトが敷いてあって、その上にサーモンがたっぷり乗っている。ボリュームは結構あるが、この17ユーロを両替時の1ユーロ=143円で考えるとこれだけで2400円だものなあ。
さて定時にヘンルシンキを離陸した機内では、時計を日本に合わせるべく6時間進めると、現地では夕方時だけど日本では深夜ということになる。こっちへ来てから夜の12時を過ぎても明るいのに慣れてきたところなので、日本の12時、深夜だ、寝なくっちゃ、と努力するがそうそう眠れるわけもなく、寝たのか寝てないのかよくワカラナイままの気分で座席に埋もれていた。
ヘルシンキ離陸