*** テキトー絵日記 ***

2015/07/12(日


MJQコンサート

開演前 by G1X Mk2

今日は昨日バイトしていたのと同じホールでジャズ鑑賞。お題はMJQだけど、未だにこれをModern Jazz Quartetと勘違いしている人がいる。そうじゃなくてデビッド・マシューズ率いるManhattan Jazz Quintetのことだ。今年で結成以来30週年を迎えるそうだ。

彼らがデビューした頃はまだ60年代から70年代に掛けてのアドリブ重視というジャズのエッセンスのようなものが強く残っていて、それは特に批評家の間で強く、その結果、彼らの音楽は本来のジャズではないと批判されたりもしていた。

確かにリーダーのデビット・マシューズはジャズピアニストというよりはアレンジャーの側面が強く、なので彼らの演奏もアレンジが重視されていたので、それ以前の1回性を重視したジャズとは方向が違っていた。なにを隠そう、初めて彼らの演奏を聴いたボクですらも違和感を感じたことを覚えている。

どういう方向に発展していくのか演ってみるまで分からないというのがそれ以前のジャズの精神だとすると、彼らの音楽は予定調和の中に個々のプレイヤーのソロを配置するといった方法だ。しかしこれは逆に言えば70年代以降の時代の要請にマッチしているとも言える。1曲が何分になるか、1時間で何曲出来るか、やってみないと分かりません、では特定のジャズクラブ以外では成り立たないことのほうが多いだろう。

さて本日の演奏だけど、前座に伊勢出身のリーダーが入ったBREEZというジャズコーラスがあって、そののちMJQの演奏。有名曲をアレンジして再ヒットさせた彼らのレパートリーが1時間ほど続く。休憩を挟んで後半も1時間ほどのステージだった。演奏はさすがの一流プレイヤーたちだと言うことに尽きるが、個人的な感想を述べると、マイケルブレッカーみたいなサックスは今のボクの好みじゃないなあ、ラッパのマイケル・ロドリゲスはよく歌っているなあ、やっぱりラテン系ならではか。ベースのPAはちょっと残念でボワンボワンしちゃってるぞ。あとやっぱりオーソドックスなメインストリームジャズは爺ぃミュージックなんだな。と再確認した。

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