*** テキトー絵日記 ***

2015/08/06(木


体感温度を考えてみる

市役所前の半旗 by G1X Mk2

木曜日なので午後は恒例になっている気功教室へ母を送迎した。その際、市役所前を通りかかったら国旗が半旗になっているのに気づいた。あれ?何か弔事でもあったのかなと思ったが、すぐに、ああそうか、今日は広島へ原爆投下された日だったんだなと思い当たった。今まで気が付かなかったんだけど、じゃあ例えば終戦記念日も半旗になっていたのかな?いや、そもそもあれは弔事なのか?でも慶事ではないだろうしなあ。う〜む、どっちなんだろう?

ヤフーニュースでこういうのがあった。(8月5日産経新聞)
『イラン南西部のペルシャ湾に面したバンダルマズハーでは7月31日に気温が46度となり、湿度などを加味した体感温度は74度に達した。同紙によると体感温度に関する公式記録はないが、2003年7月にサウジアラビアで観測された81度に次ぐ数値とみられる。』

体感温度ねえ、そういえばヨーロッパの気温を調べていたらTemperature −○℃、Feel −○℃、という風に実際の気温と体感温度の両方が予想気温として表示されていて、なかなか芸が細かいなあと感心したんだけど、あれはひょっとすると実際の温度と体感温度の開きが大きい地域ゆえの配慮なのかもしれないと、このニュースを見て思った。

このイランの気温46度というのは、そこが乾燥地帯であればそんなに驚くほどの数字ではない。2006年夏のスペイン南部アンダルシアはアフリカからの熱風で気温が52度にまで達したと現地で聞いたし、まあ砂漠に近ければ50度以上は珍しいことではないはずだ。問題は体感気温74度という数字で、何をどうすればこんな数字が出てくるのか調べてみた。

Wikipediaによれば、この体感温度の算出方法もいろいろあるようで、広く利用されているのがミスナールの計算式、でもこれはちょっと古い(1937年)。比較的新しいのがアメリカなどで採用されているHeat Indexというもの。こちら↓

赤い部分はExtreme Dangerというだけで個々の数値が無いし、気温も43度までしか設定がないので、これを元にだいたいで推計してみる。すると気温46度ならば一番上の湿度40%として体感温度は66度くらいか。後はこれに湿度を上げていくと、これもだいたいなのだけど。まあそうだなあ、湿度55%くらいのところで体感温度が74度くらいとなった。風が吹けばそれに応じて数字が下がるので、きっとのこの日のイランは無風に近いうえに湿度が60%近くあったということなのだろう。

でも待てよ、この表を使うのなら、伊勢での先日の外気温42℃の日に湿度が50%だったとすると、もし風がなければ体感温度61度ってことになるじゃないか(だいたいね)。こう考えるとこのニュースもそんなに驚くほどのことはないように思えてくるんだけど、ボクの捉え方はどっか間違ってるのかなあ?

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