濁流の五十鈴川 by G1X Mk2
いつもは清流の五十鈴川が、今日は洪水警戒水位を超えて避難勧告まで出た。これが台風が通過中だった今日の午前中の出来事。ところが雨台風の18号は足も速く、昼前には雨も上がって青空が広がった。
警報も解除になったので午後は内宮近くの公営ジムに出かけた。その時の五十鈴川の様子が今日の写真。これが午後の1時頃なのだけど、すでに両岸とも河川敷が現れているので水が引けるのも早いのがわかる。確かにここから海岸までは近いしね。(Google
Mapで調べたら河川沿いで海まで8kmくらいだった。)
タイのバンコクで中心部を流れるチャオプラヤ川が氾濫した時は、水が1週間以上引かず、満水の河はいつまでたっても水位が下がらなかったのをニュースで見たけど、あれは平地を流れる大河ゆえのことだろうというのが日本の川を見ているとよく分かる。日本の国土はほとんどが山間部で平地は少なく、多くの河はアッと言う間に海に到達するのだ。漢字の意味まで考えたら日本の河はほとんどが川ということなんだろうな。
そんなことを思ったのも、普段とぜんぜん違う今日の茶色に濁った五十鈴川の水面を見て、タイのチャオプラヤ川をホテルのボートで横断した時の印象を思い出したからだ。川幅200mほどの満々と水をたたえた水面を小型のボートで横切る印象は、確かに川ではあるのだけど、その水の容量からくる印象はまるで海のようでもあり、こんなのは日本のどこにもない巨大な河川なのだなと強く感じたことを覚えている。
五十鈴川の方は警戒水位を超えたものの、幸いにも氾濫することもなく無事に水は引けていった。それでも伊勢市内で20数軒が浸水したというのがテレビのニュースでやっていたから、あれはきっとこの五十鈴川に流れこむ付近の水路が溢れたのだろう。雨台風というから宮川を気にしていたのだけど、まさか五十鈴川が危険水位に達するとは思ってもみなかった。ということは内宮の神宮林にとてつもなく雨が降ったということなんだろうな。この神宮林の頂上が剣峠で、一時期は毎月のように自転車で登っていたので特に馴染みが深い。