朝から雨 by G1X Mk2
連休明けは朝から雨。なんか、いかにも連休という特別なハレの日々がこれでいったん終わりましたという感じ。昔の刑事映画だとラストシーンで犯人が捕まって、ヘリが空高く上昇していくのだけど、その時の風が一人複雑な表情を見せつつ佇む刑事のリチャード・ウィドマークの上着のサイドベンツの裾を揺らす。ってあれは1968年の映画「刑事マディガン」なのだった。印象的なシーンだったなあ、、、と今日の雨とは何の関係もないハナシのようだけど、共通するのは多分”終わったな”という気分なのだろう。
人間味のある刑事だったな。あれも良かったけどシナトラが主演した探偵映画も良かったな。そういやあれも1968年の「トニーローム殺しの追跡」だった。あの頃は一番映画をよく見ていた頃で、地方ゆえに公開は都会での封切りより遅れてきたが、その代わり映画は常に二本立て。なので多い時は月3回くらい見に行っていたから月に6本くらい洋画を見ていたのだった。
活劇の王道では007シリーズも好きだったが、「黄金の七人」という、いかにもイタリアンなお色気とアクション、サスペンス、コメディ、ジャジーな音楽という世界も好きだった。それからやっぱりフィルムノワールの数々。でもこっちは大学生になってから名画座などで見た思い出だ。
毛色の違うところではマカロニウェスタンでしょうか。ローハイドで好青年のカウボーイだったクリント・イーストウッドがニヒルなガンマンになっていた一連のシリーズ。ハリウッドの西部劇とは景色も違っていたけれどエンニオ・モリコーネの音楽が独特の美学を誇っていた。
あの頃の洋画で、元のタイトルは知らないのだけど、邦題がやたらと「殺しの○○」というのが多くて、ボクもそれらを結構見たはずなのだけど、今となってはどれがどれやら混同している。代表格は「殺しの免許証」かな。