16回分のテキストはA4で32ページある by G1X Mk2
            (タイトル)という長い名前の市民講座の第一回目が昨夜あった。先月までイタリア語会話で通っていた二見公民館の後期講座のひとつだ。毎週木曜日の月4回で来年1月まで続く。イタリア語は10名ちょっとだったけどこちらは20名ほどいて、しかも男性比率も他の外国語に比べると多い。
            先生は翻訳業をされている日本人女性で、外国小説の訳本はハヤカワミステリーなどに多数出されている方だ。そのせいか、英文翻訳といってもその場面を映像で思い浮かべられるように訳し取っていくのが興味深い。昨夜も、とある男性の描写の中で出てきた”from
            his small fat-encircled eyes”という文章を、これどんな目をしている男性なんでしょうか、と想像力を働かせている様子が、単なる英文日本語訳じゃないんだなと感じさせた。
            一応、今回の講座の趣旨として最初に
            ・厳密に和訳しない
            ・著者が言いたいことをざっくりと理解する
            ・わからない部分にこだわらず読み流す
            ・@だれが Aする B何を 
            という方針を示されていたのだけど、さっそくその反対の、細部にこだわり過去に習った英文法を根拠にして質問されていた男性がいたのだけど、その答えが面白い。
            「確かに中学校で習った文法とは違いますが、現に著者のコナン・ドイルがこうやって使っているのだから」、、なるほどね。確かにシャーロック・ホームズの英文法が間違っているという人はいないだろう。仮に正規の文法と違っていたとしても、それはたちまち変化形としての使い方として認知されることになるだろうし。
            それからやっぱり英会話教室と違うのは文学的表現というか、それもいかにも英国風なシニカルなひねった物の言い方とでも言おうか、まあ簡単に言えば19世紀の英国英語という部分だろう。これはこれで結構面白い。なので現代的実用米語会話とはちょっと(かなり?)違います。