12月に入ってやっと晩秋気分だ by G1X Mk2
昨日から北風が強く吹いて、いかにも12月といったところなのだけど、それでも気温は平年よりは高めなんじゃないかと思う。防寒系の衣料品などはほとんど需要が出ないうちにバーゲンに突入というところだろうか。
ブラックフライデーという言葉を聞いて、なにやら良からぬことかと思ったら、アメリカの小売業は感謝祭(11月の第四木曜日)以降はクリスマス商戦に入るので、感謝祭の翌日を黒字の金曜日と呼んで賑わうらしい。クリスマスシーズンだからといって何かモノを消費しようという気分は、そのままその国の消費活力に繋がると思うのだけど、今の日本にはこういう気配があまり見られないような気がする。
国が若い、といっても建国の歴史ではなくて、つまりその国の人口比率で若い人が多いとされる国ではモノの売り買いといった消費動向に勢いがあるのを感じる。特にトルコやモロッコ、チュニジアもそうだった。街の中に漂う買い物熱気みたいな気配がとても濃厚で、日本だと昭和40年代の高度成長期にあたるのかな。1980年代のバブル期はどこか成熟感があったけど、そういう余剰消費ではなくて、必要な物を皆が買いたがる熱気という意味だ。
そういう意味では日本はもう成熟してしまったのだろうか。少なくとも生活必需品的なモノは既に出回ってしまった後なのだろう。だからホントは無くても困らないモノを「無いと不便ですよ〜」といって消費喚起してるのじゃないか。消費=経済=成長=活力、この構図を変えるのはいつの日なんでしょうかねえ。いつかはやって来るはずの資本主義以降の世界を見てみたいものだ。