by G1X Mk2
昨夜のフルバンドでは、皆で合奏する一部分を受け持つということなのだけど、今夜の隔月ライブでのバリサクは単独楽器としての初デビューだ。なのでソロ楽器としてこの大型で低音のサックスを使うことになったのだけど、いやぁ、これはこれでなかなか難しいことが分かった。ただ、案外スンナリと収まったのはスローのバラード曲で、これは低音サックスの中高音をソフトに鳴らすことで良い雰囲気が出せたように思う。
ただ、それとは反対にミディアムテンポのスウィンギーな曲をバリサクでバリバリ演ろうとすると、音がうるさかったり、息がタイヘンだったりでなかなか思ったようにはならない。それとバリサクをしばらく演奏してからいきなりテナーに持ち替えると、テナーサックスがまるでアルトサックスのように感じてしまい、つい鳴らし過ぎてしまうことに気が付いた。
持ち替えというのは結構、特殊な技が要る技術だと思う。特に同じサックス属で違う楽器、つまりソプラノやアルトやテナーやバリトンといったサックスグループ内での持ち替えは、思った以上に慣れというか技術というか、が必要だと思う。一見は同じように見えて、実は息の量や音圧といった微妙なコントロールが違ってくるからだ。だからいっそサックスからフルートといった全然違う楽器に一旦スイッチしてからのほうが、持ち替えがスムーズに行くことに気がついた。
てな訳で、今夜は実験的な実践トライアルとなったライブだった。自分的にはもうちょっとバリトンに慣れるというか、この楽器に慣れる必要性は感じた。フルバンドでのバリサクは出番、休み、出番といった繰り返しが多いのだけど、ソロ楽器ではそんな程度のものではないからだ。でも面白いことには間違いがないゾ。