開演前@三重県文化会館 by G1X Mk2
今年も毎年恒例のウィンナーワルツを聴く機会が巡ってきた。題して「NEW YEAR
2016 ウィンナー・ワルツ・オーケストラ 宮殿祝賀コンサート」。この楽団は以前にも何度か聴いていて、確かに指揮者は同じ人だが、他のメンバーは違っているようだ。ウィーンで活躍しているオーケストラということだが、バイオリンとフルートに日本人が入っている。このフルートがまた高そうなゴールドプレートで、つい注目してしまう。
このウィンナー・ワルツを聴いて正月気分を満喫するというニューイヤーコンサートも以前よりはウィンナーワルツ以外のものを取り上げることが多くなっているような気がする。シュトラウス・ファミリーのワルツやポルカ以外のもので、どう趣向を凝らすかというのが毎回のポイントになってきているというか。
今年もいろいろなウィンナー以外のものが演奏されたが、イタリア風やロシア風、民族風などは日本人の感性にもよく合うんじゃないだろうか。面白いのはルロイ・アンダーソンを取り上げていたのだけど、さすがはアメリカ。曲調のバックに流れる4ビートを感じ取れてしまった。実際にはそんなビートは流れていないのだけど、やっぱりアメリカンチューンならではというか、ヨーロッパのものとはすぐに違いが分かる。一瞬、これはジャズかと思ったくらいだ。
さて、そうは言ってもやはりこのコンサートの王道はウィンナーワルツで、お決まりの「皇帝円舞曲」や「美しく青きドナウ」を聴くと一段と祝いだ正月気分に浸れることが出来た。めでたしめでたし。