夕暮れ時のチュン by G1X Mk2
このキャプションを書いていて「夕陽のガンマン」を思い出した。マカロニウェスタンと呼ばれたヒット作でクリント・イーストウッドが俳優として出世した一連のイタリアン西部劇である。日本での公開は1967年とボクが高校生の時だった。
それまで親しんでいたアメリカの西部劇とはぜんぜん違う内容に、最初は違和感を覚えたものの、結局「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続夕陽のガンマン」この有名三部作を始め、他にも似たようなタイトルでショボいイタリアン西部劇をいくつか見た覚えがある。
それまでも本家のアメリカン西部劇は結構好きで、「シェーン」「真昼の決闘」「OK牧場の決斗」「騎兵隊」「荒野の七人」などは今もよく覚えているが、あの乾いた感じがぜんぜん無くて、むしろいつも泥だらけの印象だったのがマカロニウェスタンだった。
しかしその後の大学生時代にはヌーヴェルヴァーグと呼ばれたフランス映画に惹かれていってゴダールやトリュフォーなどを名画館で観た。ミケランジェロ・アントニオーニも印象に深いがイタリア映画はヌーヴェルヴァーグとは言わないのかな?
あの頃のヨーロッパ映画はモダンジャズとも相性が良くて、代表作はなんといっても「死刑台のエレベーター」だろう。マイルスが乾いた中音域を活かして即興で吹いたオープニングのゾクゾクするようなサスペンスタッチは忘れられない。