by G1X Mk2
朝はまだそうでもなかったがプールから帰った頃から気温がグングンと上がり午後3時には25度を超えた。日差しもしっかりあって暑い！この先もずっとこんな調子ならクローゼットに吊ってあるシャツ類を半袖と入れ替えてしまおうかと思うのだけど、まあそう簡単には行かないのだろうな。でも少なくとも今日の午後だけなら初夏の気分だ。
政府があの手この手でなんとか景気をあげようとしているが、今の日本は一向にインフレ傾向には向かわない。昔と違って今は世界の経済と密接に関連しているのでなかなか一国だけの政策では経済の舵取りが思うようにならない。原油価格、新興国の経済発展、欧州の様々な問題、米国景気、これらは経済面だけで理解しようとしても無理で、あらゆる問題が経済に反映してくる。
しかしそれにしても海外と比べて日本国内の特異な点に、やはりまだ尾を引くデフレ傾向が強いようだ。それと個人消費が伸びないことに関して、物を買えない人たちの問題とは別に、物を買える余裕のある人たちであっても「買いたいものがない」という問題があるそうだ。
ポツリポツリと読み進めている藤原新也の「東京漂流」に1980年代の傾向として、この頃絶頂期にあった西武百貨店のコピー「ほしいものがほしいわ」を取り上げていた。これは糸井重里氏のヒット作なのだけど、これを読んでいると今またあの頃の気分と似てなくもないなと思ったりする。
ただ、一見同じように消費を希求していると見えたとしても、あの頃は右肩上がりの将来を信じたうえでの事だったはずで、それが今とは大きく違う点だ。今は将来に関して悲観的になっていて、その上で今現在の欲しいものが見当たらないと言っているように思う。
