紅桃色 by G1X Mk2
結局、昨夜は早めに行くことが出来なかったので月例ライブの予定曲を個人練習することは出来なかった。その代わり久しぶりにバリサクパート譜を忠実に演奏するという、コンボで好きなように演るのとは全然違う楽しみを味わうことが出来た。
コンボで演る場合は音符が書いてあったとしてもそれをどういう風に演奏するかは奏者の勝手だったりするのだけど、ビッグバンドでは合奏によるハーモニーが重要なので、そんなことをすると自分だけがはみ出してしまいかねない。特に注意しないといけないのは音符そのものもさることながら、全体のハーモニーという意味ではむしろ五線外に書かれている強弱記号が大事だったりする。
昨夜も”sfp”という記号が出てきて、はて?これはなんでしょう?になったのだけど、これは”sforzando
piano”のことで、意味は「強くしてすぐに弱くする」ということを初めて知った。こういうことはジャズ畑の人よりクラシック畑出身の人のほうが詳しい。
これを単なるイタリア語の語彙として考えると、”sforzando”の原形は”sforzare”で、これを英語にすると”strain”となった。ふむ、確かに「引っ張る」だな。”sforzando”とは”sforzare”の進行形だから”sforzando
piano”とは「引っ張りながら弱く」という指示だと分かる。なるほどねえ、ボクなんか最初はsfpとはsoftなpianoの略かと思ったが、音楽記号はイタリア語なのが当たり前なのだった。
しかしバリサクで強く発音して、すぐに弱く続けるというのは案外難しいぞ。