by G1X Mk2
今この日記を書きながらテレビの同時中継でヒロシマでのオバマ大統領の演説を聞いている。いや、正確に言うと演説の同時通訳を聞いている。前半の前置きみたいな部分はちょっと分かりにくかったが、後半の大統領が一番言いたいであろう部分は非常によく分かった。
こういうリーダーによる、それも普遍的な内容の演説というのは普段あまり耳にしないので結構新鮮な思いがする。オバマさんは事前に用意した原稿を読み上げていたようだが、かつてのキューバのカストロ首相などは語るに連れ次第に熱を帯びてきて演説が2時間以上になることもしばしばあったと聞く。語る方もスゴイがそれを聞いて熱狂する聴衆という存在もスゴイと思う。
考えてみれば文明の進化というか、道具が便利になればなっただけ語る言葉は短くなっていった気がする。つまり通信手段でいうと手紙が電話になりそれがメールになったという具合だ。その結果として、長文を受け取って聞く側の忍耐力がなくなっていったんじゃないかと思う。
たまたま最近のことだけど、とあるCMを聞いていて「てにをは」が省略されていたのでちょっと気になっていたところだ。やっぱり学校でスピーチを学ばせるっていうのは必要なんじゃないか。