白木の端を焦がして魔除けとする by G1X Mk2
これは七夕の昨夜あった世義寺での護摩供養の様子。以前は修験者による火渡りもあったのだけど今はこの魔除けの護摩法要だけが行われている。しかしこの小さな寺で行われているのが日本三大護摩の一つというのもスゴいハナシだと思って調べてみたら、残りの2つとは千葉の成田山、静岡の秋葉山ということが分かった。秋葉山のことは知らないが成田山といえばかなり大きな寺だと思う。我が地元の世義寺がそんなところと肩を並べるなんてねえ。たしかに由緒正しき寺ではあるがこちらはかなり小さいぞ。
この護摩法要はなんと1200年以上前から続いている行事なのだそうだが、1200年前というと日本では平安時代、世界でいうと十字軍の遠征が盛んに行われていた頃のことだ。うむ、するとこの護摩っていうのは何なのだろうとWikiしてみると、『護摩とは「焚く」「焼く」を意味するサンスクリットの「ホーマ」を音訳して書き写した語である』とある。なるほど、なかなか明快だ。
しかもこれが仏教に伝来する前はバラモン教を通じ、その前のゾロアスターを起源とするらしい。なるほど、拝火教というくらいだから火が意味するところは大きいのだな。
という「護摩さん」の説明はともかくとして、世義寺に向かう参道には香具師というかテキ屋というかが出ていて、多くの思春期男女のデートコースでもあるようだった。あ、いや、むしろ男女別々のグループ繰り出しというところか。あとは小さなお子さん連れの若夫婦というのも多かった。年寄り組は、たぶん昼間の明るいうちに行ったとみえる。足元が暗いと危ないしね。
ボクがまだ子供の頃はここでスマートボールだのパチンコだのガマの油売りだのバナナの叩き売りだのがあって、それこそ香具師と呼ぶべき内容だったのだけど、今はカラアゲだのカキ氷だのハニーカステラだのといった食べるものをテントで売るのがほとんどだ。あ、でも金魚すくがあったのが救いでもある。(^^)