by G1X Mk2
猫の額ほどしかない狭い我が家の庭だけど、今年もこれが散見するようになってきた。第一号は庭に置いた自転車の前かごにつかまって脱皮していたが、この第二号は揺れるモミジの枝、ではなくて葉っぱにぶら下がって脱皮したようだ。よくまあこんなところで、とセミの執念を感じてしまう。
近くにある神社でもセミの声は日増しに大きくなってきているようだが、そのわりにはセミ捕りの少年みたいなのを見たことがない。そもそも捕虫網を持った少年すら、ここ何年も見たことがない。伊勢市内にはまだまだ自然そのままのところも少なくないはずなのだけど昆虫採集する少年は全くいないのじゃないか。
自分が昆虫採集に熱中したから余計にそう感じるのかもしれないが、ファーブル昆虫記を読んで昆虫に興味を持った小学生時代が懐かしくもあり誇らしくもある。昆虫図鑑や昆虫採集セットを買ってもらえるのはとても嬉しいことだった。特に昆虫採集セットに入っている注射器を扱う時は自分がちょっと成長した気になったりした。
とは言ってもそれは今から半世紀以上も前のハナシとなるのだなあ。と、そのこと自体に今更ながら驚いてしまう。嗚呼あれから55年!