*** テキトー絵日記 ***

2016/07/27(水)

ペレス・プラード楽団

三重県文化会館大ホール by G1X Mk2

今日のこのコンサートのことを4月に何かで知って、なにげなく「あ、これ行こうかな」と呟いたところ、たまたま傍にいた母が「私も行くっ!」とのたまった。え〜、ホントにぃ?

まあ、確かにペレス・プラードなら日本でもかつて一世を風靡したこともあって、その音楽には母の世代も馴染みがあるのは分かる。しかし同時にボクにとっても馴染みが深いのはどうしてだ。たぶん、あの頃は一家で一台のテレビを見ていたせいかもしれない。マンボNo.5やらテキーラ、タブー、セロソ・ローサ、闘牛士のマンボ、エル・クンバンチェロ、などなど、知ってる曲ばかりだ。

コンサートだけど、今日の観客は県文大ホールがほぼいっぱいで当日券もあったが3階席しか残ってないということだった。男性はほとんどが年配客に対して女性客は年代がバラけていたのが面白い。出演はトランペット4本、トロンボーン2本、アルト2、テナー、バリサクのサックス隊が4人、パーカッション隊が4人にリーダーでキーボードが1人、それにダンサーのおねいさんが3人の総勢18人。

構成は前半の50分で12曲。ずいぶん沢山の曲数に思えるが、ラテンジャズと違ってアドリブのソロ回しというのがほとんど無いからこのくらいの曲数が出来る。曲間は簡単な曲紹介だけでどんどん曲をつないでいく。テンポも速いものが多いので次々と曲を消化していく。といってもワンパターンにならないようにいろいろ仕掛けはあったし、ダンサーの3人も出てくるたびに衣装が違っていてビキニとはいっても同じにならないように配慮していた。

メンバーのうち一人だけ、ボンゴ奏者が日本人で、ボクもボンゴは真似したいところがいろいろあるので一緒になって椅子の座面を叩いたりしていた。たまたま彼が左利きだったので見ているこちらも左右の動きを全く同じようにすればいいのも好都合だった。なのでせっかく綺麗なおねいさんがビキニで出てきてもボクはボンゴセーロに注目し続けていた。

休憩を挟んで後半の50分に9曲。前半よりも曲数が少ないのはパーカッション隊だけで4人それぞれのソロ回しがたっぷりとあったからだ。この2部ではセレソ・ローサを会場の一番後ろからトランペッターが吹きながら入ってきたり、美空ひばりのお祭りマンボを演奏したりとやはり趣向を凝らした内容だったが、ボク的にはフルパワーでトランペッターが鳴らすエストレリータが良かった。なんというかああいうラッパの力強い高音を聴くとかつてのキャバレー系のラテンバンドを彷彿としてしまうのだ。ジャズ系のラッパと一番違うところでもある。

これ以降がアンコールとなるのだが、ここでも20分くらいは使って数曲はあった。最後は大ホールの観客全員を立たせてフィナーレとなった。終わって出口に向かう観客の列で口々に良かったという声が聞こえた。母ももちろん大満足ということだった。確かにあんな強烈なホーン隊はなかなか聴けるものではない。特にパリパリの強烈なパワーと高音のラッパ隊4人!スゴイなあ。


これをフルパワーで吹くとスゴイぞ


パーカーも演ってるのを発見。そうか、じゃあバリサクで演ってみようかな

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