キューバで買った小物 by G1X Mk2
ラテンミュージックの本場というといろいろあるが、やはりキューバは外せない国だろう。アフロキューバンという言葉にもなっているほどで、さぞかしアフリカ色の強い土着のリズムが幅を利かせているのだろうと、実際に彼の国に行く前は思っていた。
ところが行ってみて分かったのは確かにキューバ国内には至る所で生の音楽があふれていたのだけど、その殆どはキューバの農民の歌う音楽から派生したソンという音楽スタイルだということだった。そしてこの音楽に欠かせない打楽器といえば何を置いてもこれしかないというのがマラカスだった。だから皆さんマラカスが上手い。若い女性歌手も年配のお爺ちゃんもマラカスをとても上手に鳴らす。
そのマラカスの次に当たり前のようによく使われているのはコンガではなくボンゴだった。コンガはサンテリアなどキューバ国内でもよりアフリカ色の強い黒人伝統の音楽で使われているようだ。つまりはルンバということだが、ここで言うルンバとはアメリカやダンス音楽で言うところのルンバではなく、ワワンコなどのリズム名で知られるリアルルンバと言われたりするものだ。
つまり思いっきり簡略化して言うと、キューバで一般的にポピュラーなソンはマラカスとボンゴが主要打楽器となるが、一方で黒人たちのルーツルンバはコンガやシェケレの出番となって、結構この2つのジャンルは別々のもののようだった。ジャズの世界で言うキューバンとは、ソンの系統ではなくアフリカ伝統のジャンルを指しているようだ。
というわけで今日の写真はキューバで買ってきたマラカスと、大きなのはグィロを兼ねたマラカ(単数形だからSなし)。どちらも信じられないくらい安いのにマラカスなんか日本で買った数千円のものより良い音がする。残念なのはグィロマラカ(勝手にそう命名した)で、これを売ってる屋台ではお兄ちゃんがゴキゲンなリズムを生み出していたのだけど、買ってきた後になってこれをどう演奏するのかが全くワカラナイ。記憶ではグィロを鳴らしながらマラカのチャッチャッというリズムを鳴らしていたのだけどあれはどうやってたのかなあ?