*** テキトー絵日記 ***

2016/09/02(金)

古い墓石をみて思った

一誉坊墓地 by G1X Mk2

気温は少し収まってきたような気もするが、その代わり湿度が上がってきたので不快感は増す一方だ。午後の墓地には斜面を切り開いて墓地の造成作業をする作業員以外は誰一人として居なかった。確かにこの湿度と暑さではちょっと下を向いてるだけですぐに汗が目に入ってくる。

ここの墓地は市内中心部にあってお参りするには便利な場所だが、昨今のような霊園を兼ねた公園といった開放的で明るい風情はない。古い墓石も多く、天保だの嘉永だのといった年号も読み取れるから200年以上前からこの墓地はあったと思われる。それよりもっと古い墓石もあるのだけど、そういうのは苔生していていたり石が崩れかけたりしていて年号が読み取れない。

しかしそう考えると江戸時代、二本差しの武士や町人がここらを歩きまわっていたのはまだ200年程度しか昔のハナシではないのだ。すると先日発表された使用済み燃料など放射能の高濃度汚染物質の保管は深深度の地下で10万年保存するっていう計画がまるで馬鹿げて聞こえる。例えば今から10万年前といえば現世人類が直近における進化の枝分かれをしたような遥か昔なのだ。

本当にそんな管理をすることが可能だと思っているのだろうか。10万年どころか1万年、いや千年ですら今の国家が続く保証はどこにもないわけだし、地球規模での天変地異がこの先の10万年に渡って起こらないことを誰が信じられるのだろうか。現在の科学力では原子力を扱うには不十分だと思うのだがなあ、、、。

今月のINDEXへ戻る  ホームへ  つづく