台風去って by G1X Mk2
なんとなく水たまりの写真を載せたが特に意味はない。別に水害があったわけでもなく、たまたま駐車場の一角にわずかに水が溜まっていたというだけ。撮りたかったのは単なるローアングルの写真で、しかしこれもカメラ背面の液晶のチルト機構が壊れてからはちゃんと見えないのでほとんど勘で撮っている。でもその出たとこ勝負な部分が面白かったりする。
どうなるか分からない部分があったり、あるいは自分でコントロールできない部分が含まれていたりするほうが、100%自分でコントロール出来るものより面白い結果になったりするような気がする。うむ、これってJazzの方法論というか、味わい方に通じるんじゃないか。ミスがあったりするのも当然のごとく了解されていて、そもそもミスの有る/無しに値打ちが置かれていない。
完璧を求めてはいないということか。だからといって下手でもいいという意味ではない。価値判断の軸が違うところにあるということなのだろう。だからオリンピックの採点みたいなことにはとんと興味が持てない。凄い技を完璧な演技で見せる。うむ、たしかに凄いことだがサーカスの曲芸と違わない気もする。音楽で例えれば超難関なピアノ曲を死に物狂いでものすご〜く練習してノーミスで聴かせたとする。凄いことだ。だけど凄いというだけで終わってしまって感動するものがない。
ひょっとするとこれは芸術論につながるハナシなのかもしれない。もしくは何かの対象に関して、いいなと共感できる認識とは何ぞやというハナシなのかも。
もちろんボクにそれを解明する能力は無いのだけど、不具合の功名とか、不自由の利点とかはあるような気がしている。