*** テキトー絵日記 ***

2016/10/17 (月)

インク吸入しながら思ったこと

そろそろ無くなる by G1X Mk2

明け方、激しい雨が降ったらしいがボクは爆睡中でそのことは知らない。ただ、起きたときもまだ雨が降っていて今日の午前中は雨という天気予報を思い出していた。

万年筆を替えてからインクの補給方式がそれまでのカートリッジからインク瓶に変わったのだけど、その最初のひと瓶がまもなく無くなりつつある。これはいつから使い始めたものかとテキトー絵日記を検索してみたら去年の7月末だと分かった。うむむむ、こういう時にこのテキトー絵日記はまさに個人的備忘録だなと実感する。

でまあ、それ以来セッセと天声人語を新しい万年筆で書き写して、だいたい1年3ヶ月でこのインク瓶のインクをを消費したことになる。そうか、だとするとやっぱりカートリッジ式よりは直接インク吸入式のほうがかなりオトクなようだ。それになにより瓶から直接インクを万年筆に吸入するというアナログな作業が楽しいしね。

昨夜のNHKスペシャルで特集されていた資本主義の未来、題して「世界の成長は続くのか」。ここで証言していた複数の学者が言っていた内容がとても興味深い。それは以前からボクが感じていたこととほとんど同じだったからだ。つまり資本主義は終焉に差し掛かっている、あるいは曲がり角に来ているというもので、もっと楽観的な予測でも、従来型の資本主義から変節した新しい資本主義に変わりつつあるというものだった。

中世から続いた王政が近代に入ってから次々と倒れていったようにアダム・スミス以来の国富論的資本主義はそろそろ終わりつつあるのじゃないか。未来の教科書には、こうして共産主義の後を追うようにして資本主義も終わりを迎えました、と記述されるのじゃないかと本気で思っている。富の偏在が現代の多くの不幸の元だと思うのだけど、資本主義が発達すればそれは自ずから両極端に偏在していくと思うのだ。それも1%の人に99%の富が分配され、99%の人たちが1%の富を分け合うという不幸な結果になるのだと思う。

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