今夜の名古屋 by G1X Mk2
どうってことのない市街地写真なのだけど、田舎に住んでいると、こんな写真からも圧倒的な都会を感じてしまう。
今日は久しぶりに名古屋まで出向いてコンサートホールでのライブを聴いてきた。お題はこれ。フラメンコギタリストの沖仁が毎年演っているコンサートだ。といっても実際にこれを生で聴くのは初めてだ。
今回の編成は沖仁、ご本人以外にサブのフラメンコギタリスト、女性バイオリン、女性チェロ、それに男性のパーカッションという5名編成。オープニングはチック・コリアのスペインから始まったが、パーカッションのカホンの音響が大きすぎてギターの繊細な動きが埋もれてしまいがち。ドラムやベースは居ないのだけど、こういう音響の取り方ってロックの影響が大きいポップス界にありがちなんだよなあと残念な気持ちで聴いていたら、数曲後になって完全生音、アンプラグドで聴かせてくれた。をを、ちゃんと分かってるんだねえ。
さらにコンサート半ばではサプライズゲストとして京都から男性のフラメンコダンサー登場。ここで会場は一気に熱を帯びた。やっぱりフラメンコはギターとバイラとパルマですよ。終わった時の割れんばかりの拍手がそれを物語っていた。
個人的には全編フラメンコギターで通してもらっても良かったのだけど、やはり一般受けを考えてのことか、取り上げる曲にはフラメンコ以外にオリジナル曲やCMで取り上げた曲、スタンダードソングにクラシックメドレーなどを挟んでいたし、編成もソロやデュオにカルテットと飽きないように凝らしていた。
もちろんこれはこれで十分満足出来たのだけど、願うるならば次の機会は全編生音で全部がフラメンコの世界を聴いてみたい。う〜む、しかしそれはスペインまで行かないとなかなかそんな機会は無いのかなあ。それもヘレス・デ・フロンテーラまで行かないとねえ。エル・フラメンコの大阪店は無くなってしまったしなあ。