*** テキトー絵日記 ***

2016/12/31(土)

大晦日



某レストラン製 by G1X Mk2

今朝の産経新聞のコラムで紹介されていたのが井原西鶴の俳句で、これが妙に気に入った。ご紹介しましょう、これです。「大晦日定めなき世の定めかな」、う〜ん、実に味わい深いなあ。生々流転のココロと申しましょうか。盛者必衰、諸行無常の平家物語。有為転変は違ったか。英語で言うと”Everything must change, nothing stays the same”じゃないかな、これは歌詞だけど。なんといってもランディ・クロフォードが歌ったこの曲が新鮮だった。あれはいつの頃だったのか調べてみたら1976年だった。40年前だ。そうか、もうそんなに前なのか。

この曲はなんといってもランディ・クロフォードなんだけど、このあとマスカレード調でジョージ・ベンソンが歌ったほうも記憶に深い。これね。

だけどベンソンは”Everything must change”なんて言っておきながらその10年後には”Nothing's gonna change (my love for you)”てな曲を平気で歌うからなあ。普通はこの順番が反対なんじゃない?最初に「愛は永遠です」とかなんとか言って盛り上がっておきながら、時間の経過と共にいつしか「山あれば谷あり」「愛もいつかは冷める」みたいな調子で変化を認めるっていう風にさ。

あとは有名な格言だけど"Rolling stone gathers no moss"かな。和訳では「転石苔むさず」。でもこれの解釈は英米で全然違っていて、英国だと、ころころ転職するようなやつは値打ちがないという風な否定的な解釈らしい。つまり英国の場合、苔むすのは良いことと考えられているので、転がっていてはいつまでも苔が生まれないと言っているのに対して、米国では苔が生えるのは良いことではないので、動き続けていれば苔なんかは生えずにいつまでも古びずにいられるという正反対の肯定的な解釈となっているのが面白い。だからロックバンドのローリングストーンズは英国的な意味合いでこそ反体制的というかアンチ保守のニュアンスが生まれるのだろう。

ところでこの英語の格言は中学の時に学校で習った覚えがあるが、あのときは確か良い意味として教わったような気がする。つまりアメリカンな用法だ。するとローリングストーンズはアンチビートルズとして台頭してきたグループのように思っていたが、そのネーミングからは良い子たちという認識で見ていたのだろうか。いや違うな、当時は誰もそんなにバンド名の意味を深読みしてはいなかったと思う。だから単なる「転がる石っ子たち」だったんだな、きっと。

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