*** テキトー絵日記 ***

2017/01/07 (土)

ニュー・イヤー・コンサート

開演前 by G1X Mk2

本日は今や個人的にも毎年恒例となった新年のニューイヤーコンサート。今年の出演は新日本フィルで指揮は垣内祐希。久しぶりの、ん?ひょっとするとニューイヤーコンサートとしては初めてかもしれない日本のオーケストラと日本人の指揮者だ。いつもはだいたいがウィーンの楽団の出稼ぎ公演なのだけど、去年みたいに寄せ集めの上になんとスピーカーで増幅してるような迫力不足の楽団もあることを思えば、さすがは国内編成楽団だけのことはあって、総勢65名が奏でるハーモニーの厚さは素晴らしい。

ウィーンからの楽団の場合はバレエダンサーが付くことも多いのだけど、今年の場合はソプラノ歌手の天羽明恵が入って、いつもは演奏で聞くパートを歌で披露してくれた。彼女の場合もよくある海外勢のようなトド体型ではなく女性らしい美しいスタイルを維持しているのでビジュアル的にも大変素晴らしい。やっぱり見た目も重要だと思うぞ。

今年のコンサートは司会も入っていて、個人的にはこれは余計だと感じたが、着物姿のフリーアナウンサーの田添菜穂子が1.2曲終わる度にマイクを持って入ってくる。それも単なる曲紹介だけではなくて、なんだかんだとハナシが延びたりしてちょっと興ざめな部分もある。やっぱり司会は要らないと思うな。

さて肝心のコンサートの中身だけどオペレッタの「こうもり」序曲から始まった。うん、オープニングには良い選曲だと思った。その後、ソプラノで2曲。後半の「メリー・ウィドウ」より「ヴィリアの歌」。これはいつぞやのコンサートで指揮者が観客に一緒に歌え歌えとアピールしたことがある曲だ。彼の地ではそのくらいポピュラーなんだなあと感心したが、当時のボクは旋律すら知らなかった。


これね>ヴィリアの歌

この後は「金と銀」、毎度おなじみの「皇帝円舞曲」と続いて早くも20分の休憩。後半はポルカやウィンナーワルツが続きプログラムの最後はドヴォルザークの「新世界」より有名な第2楽章、別名、家路。これはいいねえ、聴いていてなんだか目頭が熱くなった。主旋律のイングリッシュホルンを担当する女性の奏者は三重県出身の人だそうで司会者にハナシを振られていた。これでプログラムは終わりなのだけど、ここからが案外長かったりするニューイヤーコンサート。アンコールはまずは「美しき青きドナウ」定番ですね。でお次はこれも超定番の「ラデツキー行進曲」、でその次は、と思ったらここでアナウンスが入り会場も明るくなってアッサリとお開きとなった。あらら。

この時点で開演からちょうど2時間、しかし今日は間にいちいちハナシが入ったりしたし、20分の休憩もあったので実質の演奏時間は90分あるかないかだな。過去に出かけたどのニューイヤーコンサートよりも短いステージだったのでした。でもその分、総勢65名による管弦楽の生音は素晴らしく豊かな時間でもあった。

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