駅前ミニチュアビュー by Q7
今日は雨こそ降らないが一日中明るい曇天のままで、とうとう日差しは一度も無かった。写真的には陰影に乏しく写欲の湧かない日と言える。
午後は久しぶりに図書館。いつもの写真雑誌はあまり得るものがなかったが、もう一冊手に取った月刊誌の特集が擬洋風建築で、これが大変に面白い。そうか、こういうのを擬洋風というのか。簡単に言えば、それまで純粋な日本建築しか知らなかった建築家や大工が、明治以降に外国から入ってきた西洋建築に刺激されて取り組んだ洋風な建築で今も現存するもののことだ。
案外、寺社などにこの擬洋風建築が取り入れられていたりするという事実が面白い。まあ確かに仏閣などはそう簡単に建て直したりはしないので、明治や大正に建てられたものでも今もそのまま残っていたりするということなんだろうな。それと仏教の本当の故郷は中国ではなくインドだという当時の認識も関係ありそう。たしかにストゥーパ(仏塔)が卒塔婆となって今も現役なくらいだからインド風建築の寺があってもおかしくはない。家の近所では見かけないがどうやら京都にはそういった寺社仏閣が多くあるみたいだ。
いつの間にかハナシが西洋風から東洋風になってしまったが、いずれにせよ異国風ではある。やっぱりこの手の西洋と東洋の懸け橋となる異国の故郷はペルシャなんじゃないかなあ。正倉院に眠る多くの渡来品にもこのペルシャ原産のものが多数あると聞く。今年はどこの旅行社でもペルシャ(現イラン)ツアーを見かけないが、いつかはイラン旅行をしてみたいと思っている。
あそこはアラビア語じゃなくてペルシャ語なんだよな。ホダ・ハフェーズ!