by G1X Mk2
今日は首都アテネの市内観光、といってもこのパルテノン神殿観光が目的のほぼ全てだ。古代の都市国家だったアテネの中心が、このパルテノン神殿をいただくアクロポリスの丘となっている。なので高さ150mの丘はアテネ市内のどこからでもよく見える。
実際に登ってみると150mとはいえ、ずいぶん高いところにあるように思える。またこの日は風が強かったのだけど、それが上がるに連れて遮るものが一切無いせいか、ますます強まり帽子を飛ばす観光客が続出した。また神殿のあたり一帯はまだまだ修復中のため大小さまざまな石が転がっているのだけど、風と共に舞い上がった砂埃の強烈なこと。靴は白くなるし、カメラには細かい砂が張り付いて、カメラを壊すことで有名なモロッコのメルズーガ砂丘でもこんなにひどくはなかったぞ。
この神殿の肝心の正面は修復のため、足場で覆われ大型の重機が作業中。なので写真はどうしても側面と後方がメインとなってしまう。ただこのアクロポリスの丘にはこのパルテノン神殿以外にも素敵な建物はあって、それが次のエレクティオン神殿。
修復中の神殿正面
これもアクロポリスの丘にあるエレクティオン神殿
神殿の柱を女神像にするとはなんと斬新なアイデアだろうと思ったが、実はこれには欠点があって、それは柱の強度を確保するためには女神の首部分を太くせざるを得ず、それが美しさを損ねているとのことだった。確かにほっそりした首の女性の方が美しいものなあ。
確かに横から見ると首が太いのが良く分かる
アクロポリスの丘から見たアテネ市内
このあと1896年に近代オリンピックの第一回が開かれたアテネ競技場(総大理石で出来ていて6万人収容)や、ゼウス神殿(現在は柱が残るのみ)、市内の主要な建物などを車窓見物して午後は帰国のため空港に向かった。
無名戦士の碑の前で直立する衛兵