本日のセットリストと出演者 with G1XMk2
体育の日の今日は大阪の新歌舞伎座まで熱帯ジャズ楽団の公演を聴きに行ってきた。このバンドは今まで音源やYoutubeでも見たり聴いたりしたことはあるが生の同楽団を見るのはこれが初めてだ。
というわけで内心はかなり期待して行ったのだけど、結論から言うと期待したほど熱帯ではなかった。いや、演奏は熱いのでそういう意味では熱帯なのだけど、こちらが思っているほどの本格的なラテンバンドではなかったということだ。ボクにはラテン風味というかラテンフュージョンという感じが強くした。
セットリストを見てもらえば分かるが、オープニングがFantasy、アンコール曲がSeptemberとどちらもE.W.&F.の曲。そりゃ16で処理できるだろうけどこれをラテンとは思えない。思いたくない。あとはMy
Favorite Thingsとかビギンザビギンとかはまあ確かにジャズ楽団なのだからそういうのも入るでしょう。でもルパン3世とかスペインとかリベルタンゴとか、そりゃまあ確かにラテン圏の音楽ではあるけれどバリバリのキューバンやプエルトリカンなどからは程遠い。単なる一般客受け狙いじゃないのか?これでラテン好みの客は来るのか?来ないだろうなあ、。Celeblationってクール&ザギャングの懐かしヒット曲だよなあ。
それとやっぱり例によって、PAの大げさな仕掛けがダイナミクスを台無しにしていた。ベースなんか低い音でモゴモゴ鳴ってるしそこにコンガやティンバレスの低音、さらにはドラムのバスタムも混じって低音域が混沌とした塊になっている。なのでたとえばサックス隊がp(弱音)で入り始めても吹いてるのは見て分かるが耳には聴こえてこない。このバンドにとってのダイナミクスとは弱〜強のことではなく、強〜強強強なのだった。もっと率直にはっきり言うと、、やかましい。
とはいえ刺激になる部分ももちろんあって、それは一流のプロならではの鋭いリズム感、それと管楽器の人たちの楽器の鳴りのレベルが半端じゃないこと。あそれからリーダーのカルロス菅野の歌声は素晴らしかった。唯一ホッとできたボレーロのSomos
Nobiosが素敵だった。