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建設中の駅前ホテルが高さを増してきて、自宅の窓からもその一部が見えるようになってきた。その昔は市内にビルといえるような建物はなく、現イオンの前身の岡田屋デパートが伊勢で初めてのエスカレーターを備えたビルで、このエスカレーターに乗ることが当時の子供達の人気だったとか、初めて都会へ出る予定のご婦人がエスカレーターの乗り方に慣れようとここへ予行演習に行ったものだというハナシを聞いたことがある。
いったいこれはいつのハナシだという気もするが、ボク自身はそのハナシの中身に覚えがなく人から聞いたことなので、たぶん昭和60年代の後半なんじゃないだろうか。ということで調べてみたら、あれれ?なんだかヘンだぞ。
後にジャスコとなった伊勢オカダヤが開業したのは昭和36年(1961年)とのこと。でもこれはそれ以前の旅館(高千穂館)を改装しただけなので、エスカレーターは未だ無かったはずだし営業内容も衣料品店だった。そこが伊勢初のデパートとして新たにオープンしたのが昭和41年(1966年)ということだから、エスカレーターはたぶんこの時だろう。
この後、昭和44年(1969年)には同じく駅前に三交ショッピングセンターもできて、こちらも内容は地方デパートだった。以来、伊勢でビルといえばこの2つくらいのもので,ともに高さは7階だったと思うが、それでも他に高い建物が無い市内では随分大きいビルに思えた。エスカレーターがあるのもこの2箇所だけじゃなかったかな。
それが今では12階くらいのマンションがあちこちに建ち始め、最近ではホテルも背の高い建物としてただ今2軒目が建設中というわけだ(今日の写真)。でも伊勢初のエスカレーターを備えたオカダヤはイオンとなって郊外に移転し、三交ショッピングセンターは廃業してしまったので、市内中心部には今もやはりエスカレーターを備えた建物がない。まあでも乗り方を練習したいという人もいないだろうけどね。(あ、商業ビルじゃないけど今の宇治山田駅にはあるな>エスカレーター。)