with Q7
この店で演るのも今年で何年目になるのだろう。ここでは年に2回しかやってないのだけど、そのたびにいつもジャズ好きなお客さんが多く、本来ならば食事や会話の邪魔をしないように音量も抑えるのだけど、コース料理を味わいながらにも関わらずまるでライブハウスで聴いてるかのようにこちらを煽ってくれる。今日なんか前半をブラシで抑えて演ってたのに、スティックでもっと派手にやってくれという直接のオーダーが入る始末。
今まではいつも土曜日だったのが今回は日曜日だったせいか、予約の埋まり具合がイマイチと聞いていたので、これはひょっとすると空席もあるのかと思ったが、結局1階はほぼ満席となりホッと一安心。
今回は2階の営業をしていなかったこともあり、それはつまりバンドの控え席もあるということだったので、途中で短い休憩を入れた。それでも1部2部合わせて全部で実質2時間は演ったことになるので、まあこんなものかと。
いつもこのスペシャルディナーの時はお客さんに感想を書いてもらうのだけど、終わってから読ませてもらったところ今回も概ね好評だったのは嬉しいね。なにしろ、もっとベースの音を上げてほしいとか、今回初めて導入した曲紹介のMCをもっと音量上げてとか、もうレストランじゃないみたいだ。
実はこの件に関しては悩むところもあって、それはこれは食事のバックのすなわちムーディーなジャズなのか、あるいはハードバップを連想させるような賑やかに盛り上げるものなのか、いったいどっちだ?というもの。BGMなのか、あるいはショータイムなのかと言っても良いだろう。これは来ているお客さんによっても違うし、店の考え方もあるし、演奏者側の態度によっても違ってくる。マイクの音量ひとつ取っても、一番奥の席に聞こえるくらいの音量となると手近なテーブルでは煩いだろうし、、サックスの音量もいつも最初は情けないくらい小さく吹いて少しずつサックスの音に慣れてもらって、ダマしダマしというか次第にブリブリへと近づけるような工夫はしている。だいたいボクが客だったら食事中にあんまりやかましいようなことはして欲しくないんだけどなあ。でも期待されているのはそっちだったりして、う〜む。