これは夜明けのアブシンベル大神殿 with G1X Mk2
船は昨夜のうちにアスワンに到着していて、今日は3晩過ごしたクルーズ船を降りアスワンの観光に出た。今までのエジプト観光はすべてが砂と岩のところばかりだったので、まるでギリシャあたりの多島海のようなアスワンの景色は本当に心洗われる気分になる。カイロで疲れた都会人がリゾート地として滞在したがるのもこのアスワンというのもよく分かる。
レストランにも渡し船で向かう
ここでの観光はイシス島にある世界遺産のフィラエ神殿。女神イシスに捧げられたこの神殿は別名イシス神殿ともいう。
水辺が近いのも特徴的だ。
美しい大列柱群
14柱のキオスク
この一見フレンドリーな笑顔の裏がバクシーシなのだ(チップの要求)
この小さな島からいったん戻り、再び別の渡し船でレストランのある島に向かう。船が小さいので水面が近く、波の音や風が気持ちいいい。
ナイル川の恵みを感じる
食事の後は切りかけのオベリスクとか未完のオベリスクと呼ばれている岩山の石切り場見学。もしこれが完成していれば史上最大の41.7mもの高さになったはずなのだけど、途中でひびが入ったために放棄されたというもの。
既に3面は切り出されている巨大なオベリスク
この後バスに乗り270km離れたエジプト最南端の町、アブシンベルへ向かった。途中にはレストランもドライブインもなく、道路左右には延々とサハラ砂漠が広がる一本道。走るクルマも少なく対向車は5分に1台程度すれ違うのみだった。途中で唯一の分かれ道は直進すればそのまま隣国スーダンへと向かう。アブシンベルはスーダンから直線距離で30kmも離れていない。
そして到着したのがあの有名なアブシンベル大神殿なのだった。ラムセス2世が寵愛した王妃ネフェルタリのために建てたとも言われている大神殿と小神殿。なにしろこの巨大な石像を自分と妻の2人が入り口左右に並び立つという、いや座っているけど、まあともかく迫力の岩山神殿なのだった。
神殿内部の巨大な石像群
王妃の小神殿(夕暮れの日陰なので岩山の色合いが違って見える)
小神殿といっても画面中央下にいる人物と比較してみると巨大さが分かる。
このまま日が沈むのを待って、「音と光のショー」というのを見てから今夜のホテルに入った。ナレーションの言語は日によって違うのだが、今夜はボクたちのグループが一番人数が多かった(20名)ので日本語だった。